藤浪晋太郎の「制球改善にDeNAのAIやメカニクスデータ班を徹底的に使う」…編成トップの評価は？「彼の影響力はバウアーと近いものがある」

——では2年半ぶりにNPB復帰で大きな話題となった藤浪晋太郎選手のDeNA入りですが、獲得の意向は球団としていつぐらいから持っていたのですか。

　元々、NPBで活躍して海外へ渡った日本人選手は、その動向を常日頃から追っています。これは他球団さんも同様かと思います。そのなかで移籍市場に出てきたらすぐに行ける関係を代理人の方や、もしくは選手本人と築く努力はしています。

　今回は、（マイク・）フォード選手、（ダヤン・）ビシエド選手の順で決まって、最後の最後に市場に出てきたのが藤浪選手でした。うちとしては実績はもちろん、先発もリリーフもできるピッチャーということで、本人は最初はアメリカの球団を探していたと思うのですが、日本の球界に興味を持ったらぜひお話をさせて欲しいというメッセージを送っていました。

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　すると先方が話を聞きたいということで、編成部長の長谷川（竜也）が、ベイスターズはいかにして藤浪選手を受け入れるのか、どういうことが我々にできるのかを熱意をもって説明しました。我々がこれまで見てきた藤浪選手と、うちが蓄積してきたハードやソフトといった武器を掛け合わせて、こういうことができます、といった資料を準備し、直接プレゼンさせてもらったんです。それが藤浪選手に、熱意として伝わったと聞いています。

藤浪に対して熱意あるプレゼンが行われたという。左は萩原本部長　©NumberWeb

藤浪を生かすための方法とは？

——球団として藤浪選手をどのような方法で、より良化できると考えたのでしょうか。

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