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米メディア衝撃「オオタニがそうしたいと言った」じつはロバーツ監督もドジャース同僚も知らなかった“大谷翔平の投手復帰”ウラ側…エンゼルス元監督も告白
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水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/06/21 06:01
今明かされる大谷翔平の電撃投手復帰、そのウラ側とは
「ショウヘイに関しては、毎日試合が終わった後にどんな状態か、翌日はどうするかを必ず聞いて確認していた。私の方から休みを取った方がいいと強く言ったことは、たぶん1度か2度くらいしかない。彼は常に試合に出たいという選手。彼をマネジメントするなら、彼を注意深く見続けながら、彼を信頼しなければならない」
こうして大谷の意向が優先されてきたが、それはエンゼルスだったからだろうと考えていた人は多い。巨大な資金力を誇るドジャースは最先端の設備を完備し、あらゆる数値を出して選手の状態を把握、管理しているだろうし、その環境の中ではエンゼルス時代のようにはいかないのではないかと思われていた。
だがドジャースという強大な組織の中であっても、結局は大谷の意向ですべてが進められていることに、野球関係者は驚いているのだ。
決定権はオオタニ自身
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大谷がそれほどの力を持つ理由は何か。ロサンゼルスに拠点を置きドジャースを中心に取材しているESPNのアルデン・ゴンザレス記者はポッドキャストでこう語っていた。
「ドジャースのブランドン・ゴームズGMが話していたが、ショウヘイ・オオタニは自分自身の体に対する理解が深く、他のアスリートと比べてもその能力は突出しているのだそうだ。リハビリに取り組んでいるときも、この時点でここまで到達するのは無理だろうと誰もが思うときでも、彼はそこに到達してしまい周囲を驚かせる。そういう能力の持ち主だから、彼が彼自身のことに関して決定権を持つ。球団もショウヘイを信頼している。二刀流をやる選手は他にいないし前例がないので、どうすれば二刀流をやっていけるか一番理解しているのがショウヘイ。だから球団は彼を信頼するし、信頼しなければやっていけない。彼に司令塔になってもらわないと、二刀流は成立しないということだ」
電撃的な投手復帰劇は、大谷という存在のすごさをまた改めて周囲に印象づけるものとなった。

