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「コニチハ!」三笘薫のブライトン人気は本物だった「ショップ店員も。こんなに日本語が」鎌田大地パレス含めて英国観戦でビックリした話
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大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph byBryn Lennon/Getty Images
posted2025/06/15 17:00
三笘薫所属のブライトンのホームゲーム観戦に行ったところ、感動の連続だった
連れもいるので隣り合った席が必要になる。2人ともメンバーシップならすぐに購入できるが、1人だけの場合、2枚目は数日たってからでないと買えないのか。シビアだなー。現地在住で複数試合を見るのならメンバーシップに入ってもいいけど、1試合だけじゃなあ。
発売日に入りましたよ、1人5000円のメンシプを2人分。チケット代金と合わせて1人1万5000円なり。
さあ、これで安心だ。送られてきた購入メールからアップルウォレットにチケットをダウンロードする。2枚とも自分のウォレットに入れて、1枚だけ連れに転送しようとしたらなぜかできない。元のメールを転送してダウンロードのボタンを押してもらってもできない。なるほど、転売対策で一度ダウンロードすると二度とできない仕組みのようだ。私のスマホの中に2人分のチケットがある状態だが、まあ、何とかなるだろう。
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海外での個人手配はいろいろ面倒が多いし、当日までの心配事もストレスだ。しかし途中は億劫に感じても、頑張って挑戦したほうが「やってよかった」と思うことが多いのを経験的に知っている。新しい景色を見たければ動くしかないのだ。
あちこちで日本語が…ミトマ効果
ロンドンビクトリア駅からサザン鉄道に乗車して、南方のブライトンに向かう。ロンドンから1時間半ほどの行程だ。電車の切符の買い方も海外旅行に付きまとう心配ごとの一つだが、今は大丈夫。長距離電車でなければ、改札にクレジットカードをかざすだけでよい。少し前までロンドンではオイスターカードという交通カードを購入し、それにチャージして使用していたのだが、クレカのタッチ決済で公共交通機関に乗れるようになってからは、本当にラクになった。この旅行で訪れたイタリアでもこのシステムは採用されていた。インバウンドで盛況の日本でも広く普及するといいなあ。
ブライトン駅に到着。ここでスタディアム最寄りのルイス駅行きの電車に乗り換える。青と白のツートンカラーのマフラーを着用したファンが一気に増えた。
お、あちこちから日本語が聞こえてくる。海外でこんなに日本語が聞こえてくるのは初めて。ここは日本じゃなくてイギリスだぞ? プレミアリーグでレギュラーで活躍する三笘の存在に心をときめかせている日本人はそれだけ多いのだ。
男性スタッフが「コニチハ!」「は、ハロー」
ルイス駅に着いて少し歩くと、アメックススタジアムが見えてきた。憂鬱そうな曇り空の間にはブルーの空が垣間見える。白いものが優雅に中空を舞っていた。ブライトンのエンブレムになっているカモメだ。海鳥の描く飛行線に見とれながらショップを目指す。

