箱根駅伝では「2区を走りたい」…青学大の元“最強ルーキー”折田壮太（19歳）が志願の激走で見せたプライド「日本人トップという選択肢はない」 

　秋以降の駅伝シーズンも、華々しい大学駅伝デビューを期待していた人は多かったかもしれない。

　だが、出雲駅伝は不出場。夏合宿明けから急ピッチで仕上げて全日本大学駅伝には間に合わせたが、3区で5位という結果だった。チームの順位はトップを守り抜いたものの、ライバルと目されていた國學院大と駒澤大には大きく差を詰められた。

　並の1年生であれば、それでも上々の出来と言えただろう。だが、“スーパールーキー”と謳われた選手ゆえに、期待通りの活躍とは見られなかった。

学生三大駅伝デビューとなった昨年11月の全日本大学駅伝では3区を走って区間5位　©︎Yuki Suenaga

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　その後はケガにも見舞われ、最大の注目を集める箱根駅伝は、青学大の1年生4人が16人のエントリーメンバーに入った一方で、そこに折田の名前はなかった。

「去年1年間を通して練習を継続して積むことができなかったのが課題です」

　ルーキーイヤーは、なかなかうまくいかなかった。それでもめげることなく練習に取り組み、大学2年目を折田は自信をもって迎えた。

超ルーキー、2年目の滑り出しは…？

　ただ、それでも2年目も順調に滑り出せたわけではなかった。

　4月27日の日本学生個人選手権5000mは、ワールドユニバシティーゲームズの日本代表選考がかかった一戦。折田は練習の一環としての出場だったが、「調整していて、自信もあった」と言う。しかし、2000m過ぎに優勝争いから脱落し、14分31秒もかかってしまい、完走者6人中5位に終わった。

「ショックでしたし、“なんでだろう？”という思いがありました」

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