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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「スターダムにいた方が条件はいいだろうけど…」岩谷麻優“マリーゴールド電撃入団”の真相とは? ロッシー小川が語る“旗揚げ1周年”のリアル
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/05/20 17:35
ロッシー小川のもとに岩谷麻優が帰ってきた。5月1日のマリーゴールド入団会見で
「団体旗揚げする前の昨年3月に、山口まで会いに行ったんです。そこで、本人が『やる』って決めちゃったんですよ。なんか席設けられちゃったら、やるとしか言えないですよね。本当にやりたかったのかどうか。本人はアイドルになりたかったみたいなんですよ。プロレスは2番目だったのかな。ただ、心希が桜井に憧れているんです。母親に似ている。性格は違いますが。桜井はUNのチャンピオンですから、その防衛戦が普通なんでしょうけど、今回のカードは桜井ではなく心希に寄せました。第1試合だから、大事です。デビュー戦の心希の良さを引き出すのか、それじゃない方で行くのかは、桜井次第ですね」
ロッシー小川が考える「団体対抗戦の意味」
ヒザの負傷が癒えた天麗皇希が4カ月半ぶりにリングに復帰する。天麗は1月3日にノアのタイトルであるGHC女子王座戦を後藤智香と争っていた時に、ヒザを負傷してしまった。
「あの時は解説にいた丸藤(正道)と互いに顔を見合わせちゃいましたけれど、最後までやり切ったという感じ。再戦のタイトルマッチも考えましたが、1試合もしていないのでタッグで様子を見ようと思います」
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その天麗とタッグを組む田中きずなは、田中稔と府川唯未というレスラーを両親に持つ20歳だ。
「持っているものはあっても、二十数人いるから全員にチャンスは与えられない。でも、きずなはマーベラスとの対抗戦で与えられたチャンスをものにした。普段の試合では出せなかったものを出せた。対抗戦は若手の活性化です。ウチが負け越しているんですけれど、活性化している。まだ、マリーゴールドの上位陣が行っていない。彩羽匠が『もっといい選手出してきてくださいよ』って言ってきたので、出したら(マーベラスが)負けちゃいますよ、って返しておきました」
小川は続ける。
「プロレスである以上、戦いというものにテーマを置きたい。対抗戦ってどっちが強いんだ、どちらが勝つんだという興味があるでしょう。でも、やっていくうちに新鮮なものも新鮮じゃなくなる。それを熱狂的に、どうやって継続していくか? その点、スターダムは誰が強いかというよりもブシロードのキャラクタービジネスなんですよね。そこにはキャリアは関係ないけれど、社風には合っているんでしょうね」



