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「プロレスはダンスじゃない」ロッシー小川が怒った日…「マリーゴールドは発展途上。厳しく見られるのはいいこと」旗揚げ1年“採点は80点”の真意

posted2025/05/20 17:36

 
「プロレスはダンスじゃない」ロッシー小川が怒った日…「マリーゴールドは発展途上。厳しく見られるのはいいこと」旗揚げ1年“採点は80点”の真意<Number Web> photograph by Essei Hara

1周年を迎えるロッシー小川のマリーゴールド

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原悦生

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女子プロレス団体のマリーゴールドが、5月24日に旗揚げ1周年記念大会を迎える。昨年、業界最大手のスターダムから“分裂”する形で立ち上がり、岩谷麻優の加入でも注目を集める同団体の現在地を、代表取締役のロッシー小川が語った。(全2回の2回目/前編へ)

林下詩美は「もうちょっと体を絞ったほうがいい」

 5月24日に国立代々木競技場第二体育館で行われる、マリーゴールドの旗揚げ1周年記念大会。看板タイトルであるワールド王座を保持している林下詩美はMIRAIと戦う。代表のロッシー小川は、林下の現状に注文をつけた。

「試合はいいんですが、もうちょっと体を絞ったほうがいいですね。詩美は一度、スターダムで花が咲いているじゃないですか。団体に対する使命感はあると思うのですが、二度目の花を咲かせるのはなかなか難しい。自分としては、レスラーとしての引き締まった体を見せてほしい。昭和とは違うのでプロレスラーだから暴飲暴食がいいというのではない。ただ太ったレスラーというのは、自分は認めていません」

「MIRAIはいいと思いますよ。マリーゴールドの中での評価はあるんですが、一般のプロレスファンの間ではそんなにないんですよ。25歳。昔の基準だったらもうやめる年でしょうが、若いといえば若い。じっくり行ってもいいですね。26歳の詩美もそうですが」

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 若手の中では、20歳のビクトリア弓月がこの1年で飛躍的に成長した。

「弓月はデビューして1年半、成長を更新している。未来のマリーゴールドを担える存在です。半年ですごいなあ、1年ですごいなあ、と。背番号1はどこまで意識があって選んだかは知りませんが、プロレスラーっぽいところもある。人の話を聞いたふりして、聞いてない。先輩に相槌打っても、わかっていない。コイツ面白いなあ、って。プロレスラーって真面目一辺倒だとなかなか難しい仕事だと思うんです。今回は岩谷と当たりますが、楽しみですよ」

 1番を弓月に取られていた岩谷が選んだ背番号は3桁の219。本人に「なんだかわかります?」と聞かれたが、岩谷の誕生日だ。

「5月4日の岩谷の初戦はTシャツ70枚しか用意してなかったんですが、全部売れました。色紙に100枚手形を押して、それもすぐなくなりました。全体の売り上げも伸びましたし、相乗効果もありました」

【次ページ】 「プロレスはダンスじゃない」ロッシー小川が怒った日

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