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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
「スターダムにいた方が条件はいいだろうけど…」岩谷麻優“マリーゴールド電撃入団”の真相とは? ロッシー小川が語る“旗揚げ1周年”のリアル
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/05/20 17:35
ロッシー小川のもとに岩谷麻優が帰ってきた。5月1日のマリーゴールド入団会見で
「マリーゴールドは家族で、スターダムは会社」
マリーゴールドという新たな居場所は、そんな岩谷の気持ちを維持することができるのか。「ずっとメインじゃないとダメかな」という小川の言葉を、岩谷は笑って軽く否定したというが、実際はどうなのだろう。
「何やっても言う人はいますから。本当は前から決まっていたんじゃないかとか、それは愚問ですよ。ちゃんと退団発表しているんだから。今の契約のシステムでやっている以上、契約が切れたら終わりだということです。その選手をずっと使うとか、面倒見るというのとは違いますからね。岩谷は『マリーゴールドは家族で、スターダムは会社』だって言っていました。多くのレスラーを抱えてその役割だけをこなすスターダムでは、岩谷のやることがなくなったんでしょうね。当然、引き留めもあったでしょうが、岩谷の中のモチベーションを刺激するものはもうなくなっていた。スターダムにいた方が条件はいいだろうけど。給料もらって、仕事は少なくて、楽だし。でも、多いから誰かいなくなってもわからないんです。数人いるトップのうちの1人だったとしても、常に話題の中心にいないとダメなんでしょうね」
岩谷だけでなく、白川未奈が退団し、中野たむが引退した最近のスターダムを、小川はどう見ているのか。
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「岩谷、中野、白川といなくなったら、結構なコストカットでしょうね。スターダムは新人が多いから、転換期。今はまだ(4月27日の横浜アリーナ大会の)余韻が続いている感じ。その余韻がどこまで続くのかはわからない。のんびり構えていたら落っこっちゃいますから。やっていることは気になりますよね。何人かいなくなったから新人を出しやすい。それが本物かどうかはこれからでしょう」
期待の16歳“二世レスラー”のデビュー戦も
小川は1周年記念大会のオープニングファイトに桜井麻衣vs.心希というカードを組んだ。
「心希が5月24日の第1試合でデビューするんですが、二世レスラーなので、なんとなくプロレスがわかっている。16歳。線は細いですが、背は伸びている。(デビュー戦後は)地元の山口近辺の試合とか、夏休みの期間だけですね。まだ高校2年生なので、卒業まではそんな感じです」
心希は、全日本女子プロレスの後、LLPWやアルシオンで活躍した大向美智子の娘だ。

