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下馬評を覆したクリッパーズが、最高の波に乗ってプレイオフへ。
posted2025/04/24 09:00
今季は怪我で1月に初出場のレナード。膝の様子を確認しながらプレーしてきた
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
「波を起こせ」
今季のロサンゼルス・クリッパーズのスローガンだ。
オーナーのスティーブ・バルマーが約20億ドルかけて建てた専用の最新アリーナ、インテュイット・ドームに移って1シーズン目。長い間、同じアリーナを本拠地としていた名門レイカーズの陰になっていたが、新アリーナへの移転を機に、独自のアイデンティティを作りあげ、盛り上げようとの思いがこめられたスローガンだった。
しかし、そんな思いと裏腹に、シーズンのスタートは散々だった。アリーナに移る直前の大事なオフシーズンに、チームのスター選手のひとり、ポール・ジョージがフィラデルフィア・セブンティシクサーズに移籍していった。もうひとりのスター、カワイ・レナードは膝の故障が治らず、シーズン前半を欠場。波を起こすどころか、開幕からホームで4連敗し、せっかくの最新アリーナも空席が目立った。シーズン前の予想では「プレイオフ出場は難しい」「プレイイン(プレイオフ進出を決める順位決定戦)に出られたら上出来」と言われたほどだった。
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