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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
スターダム“敗者引退マッチ”に賛否も「伝説の試合になる」上谷沙弥が断言…「もう、好きとか嫌いとかじゃない」愛憎を超えた“中野たむへの思い”
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/04/19 17:11

引退をかけて中野たむと対戦する上谷沙弥。宿敵への“本当の思い”を明かした
上谷沙弥が怒った“ある質問”「見たらわかるだろ」
行きつくところまで来てしまった、かつての弟子と師匠。
「白ベルトで師匠越えしたけれど、師匠と弟子感が抜けなかった。ユニットは違うけれど、妹分みたいに思われていた。ヒールになってあいつから赤いベルトを奪ったとき、その関係は終わった。もう師匠とか弟子とか言っている人いないんで。この数カ月で、立ち位置も景色もすべて変わったんじゃないかな」
「変わった?」と改めて聞き直すと上谷は怒った。
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「変わったに決まってんだろ! そんなの見たらわかるだろ。会場はしもべでいっぱいだろうが」
上谷は4月8日に都内で行われた記者会見で「黒いバラの花言葉、知ってる?」と中野に花束を差し出した。黒いバラは「永遠の愛」「決して滅びることのない愛」など深い愛を示す一方で、「死ぬまで憎む」「呪う」など否定的な意味も併せ持っている。
中野はその花束を受け取ると、それで上谷を滅多打ちにした。
大一番に向けて二人の前哨戦は続いている。
4月12日の名古屋・中日ホールでは、小波のスプレー攻撃でまたしても顔面を黒く染められた中野を上谷はののしった。
「4.27横浜アリーナ、灰になるまでお前の命燃やしてやるよ。中野たむの最後、お前ら見届けに来いよ。永遠にさようなら」
<中野たむ編とあわせてお読みください>

