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《W杯メンバー26人予想》冨安健洋でも久保建英でもなく…ベルギー名門で9発「191cmの19歳FW」こそブラジル人記者が推す最終兵器「高さと強さが」
posted2025/03/29 17:11

W杯出場を決めたサッカー日本代表。ブラジル人記者に現時点でのW杯メンバー26人を予想してもらった
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto
日本通のブラジル人、チアゴ・ボンテンポ記者にサウジアラビア戦の各選手を採点してもらいつつ、3月シリーズでの北中米W杯メンバー26人を予想してもらった。そこでは「まだA代表未招集の19歳長身FW」など、意外な名前も挙がった――。
ザイオンは安定感あるGKに…MOMはイタクラだ
――それでは、例によってプレーした全選手と監督を10点満点で評価してください。
「GKザイオン(鈴木彩艶)は6.5点。バーレーン戦に続いて、この試合でもあまり仕事がなかった。でも、数少ない仕事はノーミスでこなした。非常に安定感のあるGKに成長しつつある」
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――CB3人はどうでしょうか?
「全員、6.5点。右サイドを任された20歳の高井幸大は初先発だったが、しっかり守り、縦への積極的なフィードも見せた。彼の潜在能力は素晴らしいね。中央の板倉滉は、ハイボールもローボールも適切に処理してフィードも良かった。彼をマン・オブ・ザ・マッチに選びたい。左サイドの伊藤洋輝も、バーレーン戦よりずっと良かった。彼も能力は非常に高いから、今後のさらなる成長を期待したい」
――ボランチとウィングバックは?
「田中碧は6.5点。広い範囲を動き回りつつ確かな技術を発揮し、的確な判断からの鋭い飛び出しで攻守に貢献した。遠藤航は6.0点。前半に中盤でボールを失ってサウジアラビアの危険なカウンターを誘発したが、それ以外はほとんどミスをしなかった」
――ウイングバックは?
「右の菅原由勢は6.0点。守備面ではほとんど仕事がなく、攻撃面でアピールしたかった。しかし、彼にしては珍しく、クロス精度が低かった。左の中村敬斗は5.5点。前半は持ち味である突破力を発揮したけど、後半は相手マーカーにほぼ完全に制圧された。後半途中から右に入った伊東純也は6.0点。突破とクロスなど攻撃を活性化したが、後半37分の決定機を決め切れなかった」
ハタテ、フルハシから必死さは伝わったが…
――シャドーはどうでしょうか?
「右の久保建英は6.0点。この試合でもドリブル突破、ミドルシュートなどで持ち味を発揮した。決定的な仕事はできなかったが、攻撃陣の中では最も貢献度が高かった。
左の鎌田大地は5.5点。珍しく久保と共に先発したが、バーレーン戦のような2人の化学反応は起こらなかった。後半途中から出場した堂安律も5.5点。ほとんどインパクトを残せなかった。途中出場の旗手怜央も5.5点。入ったときは左MFで、途中からボランチ。懸命にプレーしたが、違いを作り出すことはできなかった」
――CFは?