藤浪晋太郎30歳に聞く「メジャー挑戦は正解だった？」アメリカで激変した“キャラ”、結婚願望まで「結婚はええぞ、って言う人はあまりいない（笑）」 

「なんて言うんでしょうね、語弊があるかもしれないんですけど、大谷に対する思いがどれくらいのウエイトを占めてるかって言われたら、そんなに……っていう。ほんと言うと、ぶっちゃけどうでもいいんですよ。すげえなと思うけど」

　どうでもいい——。

　そう言えるのも藤浪だからこそのように思えた。

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「自分の人生に自分が満足できりゃ、それでいいやと思ってるんで。だから、ぶっちゃけ、ほんと、大谷への思いとか聞かれても。別に嫌いなわけじゃないですよ。会ったら普通に話しますし。でも、そんな感じです」

MLB東京シリーズで。藤浪と大谷翔平（ドジャース）は同学年 ©Nanae Suzuki

藤浪30歳に聞く「結婚願望ある？」

　そう言い放つ藤浪を見ながら、高校3年の夏の藤浪を思い出した。投げれば投げるほど、疲れるどころかすごみを増していった藤浪。あのときの藤浪は紛うことなき怪物だった。

　無論、今もである。規格外の体で、桁外れの出力を持ち、一度は完全にフォームを見失いながらも、かつアメリカではリリーフとして酷使されながらも、まだピンピンしていて、涼しげな顔をして160km前後のボールを投げ続けているのだ。『ゴールドフィンガー99』の原曲を歌いながら。

　藤浪が大谷を特別視しないのもわかるような気がした。

　藤浪は30歳になった。かつて想像していた30歳の自分と今の自分はかけ離れているという。

「30歳って、もっと落ち着いた感じになっていると思っていたんです。童心もなくなって、淡々と生きているというか。でも中身は小中学時代と変わってない気がするんです。しょうもないことでもゲラゲラ笑いますし。童心は、まだまだ溢れてます。アメリカに来て、そういう自分でいいんだなと思いましたし。子どもっぽい自分も好きなんで」

©NumberWeb

　今回の取材で会った大谷と同級生のうち、未婚なのは藤浪だけだった。結婚願望はないのかと尋ねると、こんな答えが返ってきた。

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