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「去年より明らかに表情が豊かに」MLB開幕戦の解説者・五十嵐亮太が明かす〈テレビには映らない〉打者・大谷翔平の進化「骨の動きをミリ単位で…」

posted2025/03/18 17:00

 
「去年より明らかに表情が豊かに」MLB開幕戦の解説者・五十嵐亮太が明かす〈テレビには映らない〉打者・大谷翔平の進化「骨の動きをミリ単位で…」<Number Web> photograph by Getty Images

東京ドームを沸かせた大谷翔平

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五十嵐亮太

五十嵐亮太Ryota Igarashi

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 ロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスの開幕シリーズが、18日と19日に東京ドームで行われる。日本では2019年以来6年ぶりとなるメジャーリーグの公式戦。昨年、ワールドシリーズを制覇したドジャースの大谷翔平は新シーズンにどのような姿を見せるのか。アリゾナキャンプを現地取材し、開幕シリーズでは解説をつとめる五十嵐亮太氏が「打者・大谷翔平」の進化を語った。《全2回の前編/「投手・大谷編」を読む》

 バッティングに関してはここまでかなり順調に来ているのではないかと思います。アリゾナ取材では、キャンプ初ホームランを放ったエンゼルスとのオープン戦を現地で見ていました。菊池雄星投手と対戦した第1打席では、外角高めのフォーシームを逃さずレフトスタンドにホームラン。反対方向へ強い打球で弾き返せるというのは、打者・大谷の好調のバロメーターでもあります。打席の中で、ボール球に対して余裕を持って見送っているのも印象的でした。

イメージと感覚が一致して…

 昨年オフに手術をした左肩については、バットを出していく時、外側に回していく外旋運動の際に若干の違和感があったようです。キャンプ序盤ではその辺りがちょっとした誤差につながっていたのかもしれませんが、打席で空振りした時や捉えた時の動作を見る限りだいぶ良くなってきていると思います。その辺りの違和感がなくなってくるに従って、本人のイメージと捉える感覚が一致してより状態は上がってくるのではないかと思います。

 大谷は打席での構えや立ち位置を大事にしています。ドジャースは骨の動きから立体的に動作を解析するキナトラックス社製の「マーカーレス・モーション・キャプチャー」を取り入れており、彼もバッティングフォームを分析する上で活用していると聞きます。ほんのわずかな動作のズレや、姿勢のわずかな違いをミリ単位で常に確認しながら調整している。

【次ページ】 骨の動きからフォーム解析

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