荒木絵里香＆大山加奈が語る“SVリーグ女子終盤戦の見どころ”「ルーキーとは思えない活躍の佐藤淑乃」「えっ、ここにいるの？ リベロ岩澤実育」 

ダイナミックかつ徹底した戦術

大山　アヴィタル・セリンジャー監督の影響が大きいのでしょうか？

荒木　監督は、私たちが高校生の時から日本バレーに関わられ、日本バレーを知り尽くしているし、加えて世界基準の目線を持っている。ヴィクトリーナ躍進への存在は大きいですよね。すごくダイナミックかつ徹底した戦術をチームとしてきっちりやっているし、井上愛里沙選手の活躍も光る。

大山　井上選手は安定しているし、決め球が多い。軟打も上手く使いますし。

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荒木　タイミングをずらして打つのがほんとうに上手いから、ブロッカーとしてはもう、キーーーーーッてなる。ブロックに当てて外に出されたり、バリエーションが多いから絞れないし。

大山　あはは。それはブロッカーからするとストレス溜まるね。ミドルブロッカーの宮部選手がライトに開くっていうのもいいですよね。

荒木　ミドルからライトに開くことで9mの攻撃幅になり、なおかつ彼女は決定力が高い。

大山　マイナステンポの速いのもいいけど、ライトに開くことで全員が揃って、ほんとうにシンクロできる。しかもミドルのポジションにいながらサイドと同じくらいの打数があるし。

荒木　オールスターゲームではアウトサイドで入ってプレーしていたし、宮部選手のユーティリティーさというのは今後がすごく楽しみです。

チャンピオンシップ進出をかけた戦い…見どころは？

大山　チャンピオンシップ進出となる8位以内をかけての戦いも見どころですね。Astemoリヴァーレ茨城や東レアローズ滋賀あたりですね。

荒木　そして我らのクインシーズ刈谷も頑張ってほしい。現状では10位。9位にPFUブルーキャッツ石川かほく（2025年3月2日現在）。

大山　8位までの争いも熾烈ですね。

荒木　9位になった時点で終わりだからね。では、ここからはチャンピオンシップをかけた戦いを展開しそうなチームを見ていきましょう。