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荒木絵里香&大山加奈が語る“SVリーグ女子終盤戦の見どころ”「ルーキーとは思えない活躍の佐藤淑乃」「えっ、ここにいるの? リベロ岩澤実育」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
posted2025/03/08 11:01
大好評シリーズ動画『Number Volleyball Night W』でバレーボール女子元日本代表の荒木絵里香と大山加奈が「SVリーグ女子の見どころ」を徹底解説
荒木 士気がグッと高まるような感じなのかなと思う。黒後愛選手の活躍も嬉しいですね。楽しそうにプレーしてる。
大山 メディックスは全体的にほんと楽しそう。それが強さになっている。そして、リベロの岩澤実育選手が気になります。えっ、ここにいるの?って。
荒木 動きが速い、そして追いかけるスピードもめちゃくちゃ速い。身体能力が高いですよね。そんなメディックスを作っているのがベテランの岩崎こよみ選手と今シーズンで引退を発表している山岸あかね選手。下からも慕われているし、チームを思って献身的に動ける2人です。
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大山 山岸選手は、「選手の力になってほしい」と言われてパリ五輪に一緒に行っているものね。
SAGA久光スプリングスも調子が上昇
荒木 パフォーマンスも30歳を超えてどんどん良くなっていっていると思うし、ここから終盤に向けてメディックスの戦い方は一つ、注目すべきところです。そして、SAGA久光スプリングス。序盤は少し苦労しているように思われたけど、皇后杯でも準優勝し、ここにきて調子を上げてきているという印象があります。
大山 北窓絢音選手いいですよね。ディフェンス力がめちゃくちゃ高い。
荒木 180cm超える身長であれだけ拾えるって、すごい。ね、どうですか同じアウトサイドとして(笑)。
大山 派手さがなくて堅実。だからそのすごさがわかりづらいところがあるのですが、レシーブとかも何気なくやっちゃうんですよね。飛び込んで、とかではなくて。
荒木 ボールコントロールもいいですね。昨シーズン、チームは攻撃面で課題があるように思いましたが、今年は得点力があがっています。北窓選手がブレイクしたし、深澤めぐみ選手も活躍している。あとは若いミドル陣、荒木彩花選手と平山詩嫣選手。リードブロックを徹底してやっているんですよね。
大山 スプリングスのバレーボールは、しっかり3枚つくことが多いですものね。これから代表で軸になってほしい選手たちなのでもっと打数が増えたらいいなとは思いますが。
荒木 リードは割り切って1枚にしてしまうチームが多いなかでスプリングスは徹底している。それだけこの2人ができているし、できるという信頼があってのこと。確かにもっと打数を見たいですね。
大山 外国籍選手と荒木選手の3人が並ぶローテ、あのブロックをスパイクはそう簡単に抜けないですよね?
ヴィクトリーナ姫路のジャンプアップ
荒木 それが抜けたところで待っているのが西村弥菜美選手。ポジショニングがいいし、球際が強い選手ですよね。彼女は声掛けとか、戦う姿にめちゃくちゃ変化を感じます。さらに、ベテランもまだまだ頑張っているのがスプリングスの強みだと思います。次に、V2降格から1年で復活した今話題のヴィクトリーナ姫路。
大山 皇后杯、優勝。しかも0-2のビハインドから取ったという、すごい試合でした。
荒木 旋風を起こしましたね。「Volleyball Night W」第4回で宮部藍梨選手にインタビューした際も、「優勝……いいの?」って驚いていました。もちろん勝つつもりでやっているけれど、それくらいV2からここまでのジャンプアップはすごいですよね。


