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荒木絵里香&大山加奈が語る“SVリーグ女子終盤戦の見どころ”「ルーキーとは思えない活躍の佐藤淑乃」「えっ、ここにいるの? リベロ岩澤実育」

posted2025/03/08 11:01

 
荒木絵里香&大山加奈が語る“SVリーグ女子終盤戦の見どころ”「ルーキーとは思えない活躍の佐藤淑乃」「えっ、ここにいるの? リベロ岩澤実育」<Number Web>

大好評シリーズ動画『Number Volleyball Night W』でバレーボール女子元日本代表の荒木絵里香と大山加奈が「SVリーグ女子の見どころ」を徹底解説

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NumberWeb編集部

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 SVリーグ女子は第17節を終え、大阪マーヴェラス、デンソーエアリービーズ、NECレッドロケッツ川崎の上位3チームがチャンピオンシップ進出を確定。混戦模様が続くなか、残り5つの枠を掴むのはどのチームになるのか。
 Number Volleyball Night W第5回では、元日本代表の荒木絵里香さんと大山加奈さんという同期の2人に上位チームの注目ポイントを解説してもらいました。

SVリーグ終盤戦は混戦模様

荒木 SVリーグは終盤戦へと差しかかってきました。女子は特に混戦模様となっています。

大山 ここまでの戦いぶりはシーズンが始まる前に想像していたのと比べてどうですか?

荒木 どこが勝ってもおかしくないというのはリーグの最初から皆が言っていましたね。実際、混戦になっていて、一つ抜けているのが大阪マーヴェラスとデンソーエアリービーズです。

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大山 3月1週目(第17節)でNECレッドロケッツ川崎がチャンピオンシップ進出を決めたけど、その下がけっこう僅差ですよね。

荒木 直接対決すると一気に勝敗が2つ増減したりもするので、離れているかなと思ってもすぐに近づいたりします。でも、大阪マーヴェラスはやはり安定した強さを発揮していますね。大きな変化といえば、吉原知子監督から酒井大祐監督に変わったこと。

大山 男子バレーを知り尽くしている監督だから、トモさんが築いた女子バレーならではの強さにその知見が加わってよりいいチームになっていますよね。なんといっても、田中瑞稀ー林琴奈選手のライン、これがもう固い。そして波もない。あの2人がボールを触ると球質がいいから他の選手の動きも良くなるし、それから蓑輪幸選手もいいですね。あの高さ、大きいよね。

荒木 それぞれの存在、大きいですね。外国籍選手も、ずっと活躍していたアンドレア・ドルーズ選手が抜けたけど、今年入ったリセ・ファンヘッケ選手も崩れない。替わって入る選手も、宮部愛芽世選手がオポジットで入ったり、西川有喜選手だったり、若手の活躍も光っています。

大山 リベロの西崎愛菜選手もいいですよね、力のある選手だから。それに追随するのがデンソーエアリービーズ。なんといってもブラジル代表のロザマリア・モンチベレル選手。存在感が大きすぎて。

荒木 外国籍選手は3名いて、コロンビアのアマンダ・コネオ選手、セッターのフィリピンのジュリア・デグズマン選手も活躍しています。なかでも得点力のあるロザマリア選手を活かすリベロや、アウトサイドのルーキー・石倉沙姫選手がしっかりとしたチームの土台をつくれているというのもありますね。

大山 ディフェンスが粘り強く拾って拾って、最後、ロザマリア選手に。相手チームからしたらもう、「はぁ」って。

荒木 そう、わかっているのに止められない。ミドルブロッカーの麻野七奈未選手も確実に成長してきていますよね。180cm以上ある高身長のミドルで、ブロック効果率ランキングでも上位をキープしています。すごく粘り強くひっかけて、ハードワークしている印象があります。

大山 シャットだけがブロックのすごさではないけれど、ディフェンスもよくなるってことですからね。

「どうなのNECレッドロケッツ」と見られていたが…

荒木 次に、昨年と一昨年の覇者、NECレッドロケッツ川崎も注目ポイントがいろいろあります。

【次ページ】 ここからさらにギアを上げてくるのでは

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