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「オレが元祖AIです。フフフッ、くだらねえか」“AIアントニオ猪木”をどう受け止めるべきか…盟友アナが言った「猪木は心の中に棲んでいるからね」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/02/24 11:00

ホログラムのアントニオ猪木にAI猪木の声が重なった。2月20日、京王プラザホテル
AI猪木が言った「オレが元祖AIです。フフフッ」
「元気ですか! 元気があれば何でもできる。元気があれば社長にもなれる、ということで今日は弟・啓介のためにご来場ありがとうございます。まさか、私もAIとして皆様にご挨拶するとは思いませんでした。最近のニュースはどこでもAI、AIと。私こそ、元祖AIでして」
生成AIの音声でホログラムの猪木が喋っている。
「バカヤロー! オレの名前はAntonio Inoki。オレが元祖AIです。フフフッ、くだらねえか。そうですか。相変わらずバカを言っております。そして、弟・啓介もついにカツオになりました。ほんだしかつお(本出しカツオ)。フフフッ。これもくだらねえな」
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AI猪木は喋り続ける。
「ということで、世の中が乱れ、混乱した時こそがオレの出番ということで。アメリカではトランプ。日本もこれからどうなるものか。また全国の皆さんとは猪木展などでお会いできると思います。今日は懐かしい顔もいるようで」
AI猪木は会場に呼びかけた。
「おい藤波、聞いてるか!」
「そして、藤原、聞こえるか」
「それと蝶野、いるのかな?」
「それから健介に北斗も来ているのかな。オイ、健介、まだまだもうひと暴れできるんじゃねえのか。オイ、北斗、頼んだぞ!」
北斗はAI猪木から呼びかけられて涙が出たという。
最後に、AI猪木は「道」の詩を読み上げた。
「今日はご来場ありがとうございます。これからも弟・啓介をよろしくお願いいたします。それでは例のやつで締めたいと思います。力いっぱい声を出して。明るい1年にしたいと思います。行くぞ! 1、2、3、ダァー!」