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「え、朗希が飲んだ!」佐々木朗希が見せたドジャース入団前の“覚悟”ロッテ・高部瑛斗が語る「送別会秘話」プレゼントに込めた意味は…
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byJIJI PRESS
posted2025/02/17 11:03
生還した高部瑛斗(右)を迎える佐々木朗希
高部は、この同期会で旅立つ2人にシャンパンともう一つ、プレゼントを用意した。仲間を代表して買いに出かけた。何にしようかと悩みに悩んで選び抜いたのがブレスレットだった。気に入った理由はそのブレスレットのデザインだ。何重にもチェーンが重なっており、それが絆を意味していると知った。同期7人の友情を象徴するものにピッタリだと思えた。だからそんなメッセージを込めて、2人にプレゼントした。
あえて触れなかったメジャーの話題
「会ではみんな気を遣ってか、あまり(佐々木朗希の)メジャーの話には触れなかった。ただ頑張ってくれ、と。だけど最後に来年も同期会をやるのならロサンゼルスでやろうと、冗談でみんなで話をした」と高部は振り返った。そして「いい同期だなと改めて思った。それぞれ個性的だったけど、違いすぎるわけでもなく、なんだか一緒にいるだけで心地いい感じだった」としみじみと語り、遠くを見つめた。
2月に入り、7人はそれぞれの道を歩み始めている。マリーンズに残る高部ら5選手は石垣島組と宮崎県都城組に分かれて、新しいシーズンに向けて汗を流す毎日だ。
いつか同期で集まれる日のために…
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高部は今シーズンの目標を力強く語る。
「しっかりと自分がやれることをやり切ることが出来れば結果は出ると思う。目標はまずは打率3割。そして安打数にもこだわりたい。超一流の領域になるかと思うけど、200本安打を目指してやりたい。盗塁も求められているので30から40。当然、それを全部、達成するとなると全試合に出ないといけない。1打席も無駄にしないことが大事になる」
またいつか、どこかで同期で集まれる日が来るのを楽しみにしている。その時、仲間たちに胸を張って会えるように……。戦いの日々が始まった。

