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「え、朗希が飲んだ!」佐々木朗希が見せたドジャース入団前の“覚悟”ロッテ・高部瑛斗が語る「送別会秘話」プレゼントに込めた意味は…
posted2025/02/17 11:03

生還した高部瑛斗(右)を迎える佐々木朗希
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
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JIJI PRESS
春季キャンプ直前の1月28日、都内の寿司店に若者が集った。
そのメンバーは、マリーンズ2019年ドラフト会議で指名された選手7人。1位は4球団競合の末に入団した佐々木朗希投手。2位・佐藤都志也捕手、3位・高部瑛斗外野手、4位・横山陸人投手、5位・福田光輝内野手の支配下5人。そして育成で入団した本前郁也投手と植田将太捕手。大卒が5人、高卒は佐々木朗希と横山の2人という内訳だった。
仲が良かった入団同期
「集まれたことがボクの中で特別だった。嬉しかった。初めて全員そろいました」
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幹事の一人として取り仕切った高部はしみじみと振り返った。
元々、同期入団メンバーは仲が良かった。プロ1年目の1月、入寮後はみんなでテレビゲームを楽しんだ。佐藤都志也が誕生日(1月27日)を迎えると、サプライズでケーキを用意して祝ったこともあった。そのメンバーが入団1年目以来、勢ぞろいして食事を共にした。
「方向は違いますけど、旅立っていく。みんな、それぞれの舞台で頑張ろうという意味合いの会でした」
祝杯用のシャンパンを前に…
佐々木朗希はメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースに入団が決まり、間も無く渡米することが決まっていた。福田光輝は23年にファイターズにトレード移籍しており、昨シーズン限りで退団。今年からは新たな道へと進む。そんな2人の新たな門出を前に久々に全員が揃った。
高部は事前に祝杯のシャンパンを用意していた。
「(佐々木)朗希はお酒を飲まないので、一杯だけみんなで口をつける形で飲もうという意味合いでした」