猛牛のささやきBACK NUMBER
「何でそんなに差が出るのか、自分にムカつくというか…」ドジャース入りの佐々木朗希へ“親友”宮城大弥(オリックス)の本音と「決めた覚悟」
posted2025/01/27 11:07
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
SANKEI SHIMBUN
「1人のファンとして、早く決まって欲しいところもありますし……」
佐々木朗希のドジャース入りが決まる約1週間前、自主トレを公開したオリックスのエース・宮城大弥は、同学年で仲のいい佐々木について聞かれるとこう話した。
「ファンというか、もともと友達ですから。挑戦するなら、頑張れって応援する。それしか友達はないんじゃないかなと思います。批判する必要もないと思いますし。彼がそうしたいならもう、本気で頑張って欲しいですし、全力で応援したいなと思います」
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佐々木のポスティング移籍について、様々な意見が飛び交っているのを目にしていたのだろう。「応援」という言葉を何度も口にした。
“無二の親友”との出会い
2人は高校3年の時、U-18日本代表で出会い、プロ入り後も侍ジャパンでともにWBCなどを戦った。代表での合宿や大会中はいつも一緒に行動していた。
「ライバル心は特になかった」と宮城は言う。
「まあ敵チームとして投げ合う時は、ちょっと嫌でしたけど。すごいピッチャーなんで。僕もちょっと勝ちたいという欲があるので、(投げ合うのは)嫌っていうのはありましたし、チームとして勝ちにこだわってやってはいましたけど、別にライバルだから倒したいとか、投げ勝ちたいというのはなかったです」
抱いていた複雑な思い
一方で、以前、佐々木へのコンプレックスをのぞかせたこともあった。