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「藤浪が名前を明かした」藤浪晋太郎マリナーズとマイナー契約のウラで、昨年から指導を仰ぐ球界関係者…NHK解説者が語る「藤浪はかなり信頼している」
text by

沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph bySankei Shimbun
posted2025/02/15 11:04

今年1月、鳴尾浜球場で自主トレを行った藤浪晋太郎(30歳)
藤浪は昨年オフから、パフォーマンスコーディネーターの手塚一志氏に指導を仰いでいると日刊スポーツで言及。手塚氏は武田氏がルーキーだった頃、日ハムのコンディショニングコーチを務めていた人物だ。
「俺は手塚さんが言っていたことを既にできていたから、あんまり教わったことはないけど、藤浪と相性がいいんだろうね。自分から手塚さんの名前を出すってことは、かなり信頼している証。本人もメジャー挑戦から長らくコントロールに苦しんでいるから、ちゃんとやらないといけないとわかってるんでしょう。俺はコントロールに困ったことがないから、どういう感覚なのかわからないけど、藤浪は顔と手が離れすぎているのが課題だと思う。そのへんを手塚さんには見てもらっているのかもしれない」
そして、武田氏は藤浪へこうエールを送る。
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「甲子園で2回も優勝しているピッチャーだから、才能は間違いなくある。プロ入り直後のピッチングはよかった。色々、自分で打破して、頑張ってもらいたいね」
「一番いい契約だったんじゃないかな」
藤浪と同じマイナー契約で、海を渡ったのが元阪神の青柳晃洋。フィリーズと契約した青柳について武田氏は「えらいとこ行ったね」と話し、こう続けた。
「フィリーズはピッチャー陣がいいから、競争率は高いと思う。ただ、青柳はサイドスローで140キロ台が出るから、それを武器にすればメジャー昇格の可能性は出てくる。とはいえ、日本でもボールが抜けるシーンがあったから、滑りやすいメジャーのボールでどこまで対応できるかだね。先発はないだろうけど、リリーフなら通用すると思う。岡島秀樹(元巨人、レッドソックスなど)や斎藤隆(元横浜、ドジャースなど)もみんな敗戦処理から始まって、リリーフやクローザーになったから、焦らず着実に頑張ってほしいね」
一方、投手陣が豊富なフィリーズと比べて、チーム力で見劣りするのが小笠原慎之介(元中日)が移籍したナショナルズだという。