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「羽月にはすごい成長を感じる」広島・新井監督が激賞したとき羽月隆太郎はすでにゾンビたばこを…「野球しかしてこなかった」26歳が失ったもの

posted2026/06/05 11:02

 
「羽月にはすごい成長を感じる」広島・新井監督が激賞したとき羽月隆太郎はすでにゾンビたばこを…「野球しかしてこなかった」26歳が失ったもの<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

俊足と走塁術を武器に、小さな体で地位を固めつつあった羽月。愚かな過ちで失われた輝きを改めて振り返る

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赤坂英一

赤坂英一Eiichi Akasaka

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Hideki Sugiyama

かつて羽月隆太郎(26)は輝いていた。低迷を続ける広島カープにあって誰よりもまばゆい閃光を放つ若者だった。カープの未来を担うはずだった羽月は「ゾンビたばこ」によって何を失ったのか。ファンを沸かせ、チームを盛り上げ、新井監督を感激させた「神走塁」とは何だったのか。〈全2回の2回目/はじめから読む

 2024年7月4日、マツダスタジアムでの阪神戦。カープはこの時、首位にあったが、前日まで2位阪神に2連敗、その前の巨人戦から3連敗し、2ゲーム差に迫られていた。

 3-3の同点で迎えた8回、先頭の小園海斗が阪神・島本浩也から右前打で出塁すると、新井貴浩監督は羽月を代走に送った。チーム2位の7盗塁を記録している小園に代えての起用は意外にも思えたが、羽月はしっかり準備していたという。

「僕は(2連敗した)昨日、一昨日、試合に出てないし、何とかやっぱり3タテは食らいたくないと、ベンチ(新井監督)もそういう思いでいたでしょう。マツさん(松山竜平)もきょうは早かったじゃないですか。それでたぶん、僕も早いんだろうな、とは予想してたんですよ。そこで勝負手が打ててよかったです」

「それが自分の役目」

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 前日まで2試合出場していなかった羽月は、ベンチでジリジリしながら出番を待っていた。「マツさんが早かった」というのは、4回に先発投手・アドゥワ誠に代えて代打・松山竜平が送られたことを指す。

 新井監督は3連敗が始まった6月30日の巨人戦でも、先発・玉村昇悟を4回で降ろしており、この頃は若手の先発投手を早めに見切る傾向があった。羽月はそんな新井監督の采配を観察して、自らも早めに準備していたのだ。7盗塁の同期生、小園に代わる代走にも、「それが自分の役目」と戸惑いはなかった。

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