「お前、エラそうにぬかすな！」事件も…落合博満との不仲説、楽天初代監督・田尾安志が真相を明かす「落合に謝りたい」「不仲ではない（笑）」 

「最近は、中畑と落合が揃って『サンデーモーニング』に出て、人気ですからね。落合は28会の集まりに呼んでも来ないんで、僕はちゃんと話す機会がなくてね。記事でもYouTubeでもいいから対談したり、プライベートでも話したりしたいと思っています。何度も言いますが、不仲ではないです（笑）」

　実際、田尾氏と落合氏がいがみ合っていないことがわかるエピソードもある。2005年1月に放送された『SMAP×SMAP』（フジテレビ系列）で、2人は共演している。番組内の名物企画「BISTRO SMAP」にて、当時中日監督だった落合氏とこの年から楽天の監督を務める田尾氏がゲスト出演したのだ。

「控室で落合は『お前、よく引き受けたな。100敗するぞ』と僕に言ったんです。僕は『本当にそう思うなら、番組で言ってくれ。お前が100敗すると言ってくれたら、監督の俺の気が楽になるよ』と返しました。そしたら落合は本当に言ってくれてね」

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　ちなみにこの年、楽天は100敗目前の97敗でシーズンを終えた。いちファンとしては、またいつか田尾氏と落合氏の共演を見たいものである。

　一方、落合氏、中畑氏など強烈な個性が集まる28会で「彼は偉い」と田尾氏が言うのは梨田昌孝氏だ。梨田氏は、近鉄、日ハム、楽天で複数シーズン監督を務め、温厚で物腰が柔らかい人物としても知られている。

「『梨田、お前は偉いよな』って、いつも僕は言うんですよ。彼は、あまり人と衝突しない。そうしながら、与えられたところで精一杯頑張る。だから、彼は楽天の監督を3年（3年目はシーズン途中で辞任）もできたんです」

　田尾氏によれば、70歳を超えた28会のメンバーで集まる際は「意欲だけは持って、元気でいよう」という話になるという。個性的なメンバーによる球界への愛あるコメントをまだまだ聞かせてほしい。

＜《楽天クビのウラ側》編から続く＞

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