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「米メディアにもイチロー派、マツイ派がいた…」イチローと松井秀喜の“関係”「ナゾの不仲説はなぜ?」取材記者が“2人の再会”に胸を震わせた理由 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2025/01/23 11:01

「米メディアにもイチロー派、マツイ派がいた…」イチローと松井秀喜の“関係”「ナゾの不仲説はなぜ?」取材記者が“2人の再会”に胸を震わせた理由<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

昨年9月、イチロー率いる「KOBE CHIBEN」で同僚となった2人

米記者が見た「イチローとマツイの関係」

 その前年の2011年4月22日には、ESPNのジム・ケイプル記者が電子版で「イチローとマツイの関係」というタイトルの記事を書いた。その中で、日本と日本野球に精通し「菊とバット」など多くの本を執筆している米国人作家ロバート・ホワイティング氏がこう論じている。

「イチローは野球選手としてはあらゆる点において自分がマツイより優れていると思っているのではないだろうか。だが日本ではマツイの方が圧倒的に脚光を浴びてきた。ホームランヒッターであり巨人の選手だったマツイの方が、ファンから高い人気を誇っている、という事実をイチローは面白くなく感じていた。その傾向は2人がMLBに移った後、特にマツイがヤンキースで全盛だった時期にも続いていた。2人の間に敵対心があったとは思わないが、それぞれ正反対の性格だった」

 イチローと松井の不仲説。それは、こうした周囲の発言やファン同士の対立の中で作られていったというのが真相なのではないだろうか。ホワイティング氏のこの論説も、あくまでも主観でしかない。

現地記者が見た“不仲説の発端”

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 2人がメジャーでプレーしている間に試合で顔を合わせる機会は毎年のように巡ってきたが、試合前のフィールドで挨拶をしたり言葉を交わしたりするシーンが徐々に少なくなっていったことも、不仲説に拍車をかけた。

 ヤンキースとマリナーズのシリーズ3連戦があると、その場にいた日本人記者たちは2人がどのタイミングで対面し、言葉を交わすか、練習中のフィールドに出てじっと様子をうかがっていたものだった。初戦の日に対面がないと2日目はあるかもしれないとさらに注意深く姿を目で追い、その日も対面がないと3連戦最終日はナイター明けのデーゲームになることが多いため試合前の練習がなく、対面する機会がなく終わる。シリーズ中に対面がないと、2人の微妙な関係を勝手に察したりしたものだ。

【次ページ】 2人がチームメイトになった日

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