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「原晋監督を見返したい」“箱根駅伝で引退予定”吉田祐也は今や…青学大のテレビに映らない関係「太田(蒼生)さんは…」「お前はサビを落とせ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byYuki Suenaga
posted2025/01/05 17:01
ここ11年で8度の箱根駅伝総合優勝。原晋監督の下で力をつけたランナーたちの言葉を振り返ろう
21.3キロを駆けた結果、区間賞の篠原とは35秒近くの差でのタスキ渡しになったものの、取材した記者が見た表情には、絶望の色はなかったという。それは後ろに控える頼れるランナーが控えているからこそだったのだろう。この年、3区を走った太田について聞くと、このような返答があった。
「太田さんはゲームチェンジャー。本当にスター気質があるので、流れを変える走りができるんじゃないかなと思っています」
後輩たちがいい位置で持ってきてくれたので
実際、太田は3区で佐藤圭汰を捉えて逆転し、首位を奪い返すとそのままトップを快走し続けて総合優勝を飾った。
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「僕のところで先頭には立ちましたけど、1・2区の後輩たちがいい位置で持ってきてくれたので、あとは僕が仕事を果たすだけでした」
今年は往路後の婚約発表が話題になったが――1年前、昨年の優勝時の太田の言葉こそ、青学大の“チームで戦う”姿勢を象徴している。〈箱根駅伝「青山学院大連覇」特集:つづく〉