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大谷翔平の“機密情報”をロバーツ監督がうっかり暴露「実はしくじりかけた」ドジャース移籍交渉…MLB時代を支えた2人の名将が明かす「オオタニの秘密」
posted2024/12/31 17:40
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
AFLO
マドン、ロバーツにはそれぞれ違った魅力もある。マドンは『策士』、ロバーツは『正直者』。彼らにはこんな特徴があると感じている。マドンから、大谷について語った言葉を紹介する。
「私は、これまで多くの違うことをやってきた。“最初”というのが好きなのかもしれない。90年代、マイナーにデショーン・ウォレンという選手がいて、二刀流をやってみたいと思った。若い左腕でエンゼルスのマイナーリーグのキャンプで最も足が速かった。95マイル(約153キロ)を投げる力強い投手だった。
私が思っていたことは、もし彼が投手としてうまくいかなかった時に、外野手として打席に立たせるのはどうかということだった。どちらか一方がうまくいかなかった時のためにね。そのように、いつもコンセプト(二刀流の概念など)には関心があった。(GMに)電話をして、彼らも面白いと思ってくれたが、かなわなかった。そういうことはいつも私を駆り立てた。誰かが『それはできないよ』と言うことに奮い立たされるんだ」
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マドンは08年のレイズ監督時代と22年のエンゼルス監督時代に『満塁での敬遠』という奇策を2度打っている。08年はレンジャーズのジョシュ・ハミルトンに対して、22年は同じくレンジャーズのコーリー・シーガーに対してだった。大谷にも投手降板後に外野の守備に就かせたことがあった。固定観念を覆し、指揮官でありながら野球を楽しむ感性を持つ。大きな魅力と感じた。
ロバーツ監督が“うっかり”大谷の機密情報を…
一方のロバーツは嘘のつけない人だ。米国の監督はチームの広報として、毎日、試合前と試合後、どんな結果であろうと会見や囲み取材の場に立ち、チームを代表して喋る。そのロバーツがついうっかり、機密情報を口に出してしまったのが、23年オフのウインターミーティングでのこと。大谷とのFA交渉の内情についてだった。