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大谷翔平の“機密情報”をロバーツ監督がうっかり暴露「実はしくじりかけた」ドジャース移籍交渉…MLB時代を支えた2人の名将が明かす「オオタニの秘密」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byAFLO
posted2024/12/31 17:40
ドジャース移籍1年目でワールドシリーズ優勝を成し遂げた大谷翔平と、チームを率いたロバーツ監督
「彼とはドジャースタジアムで数日前に会った。(契約の)可能性は十分にある。うまくいったと思う。彼は私たちに質問をしてきたし、より多くのことを知ろうとした。でも、このリーグに6年間いることで、彼はドジャースについて、またこの街そのものについて、かなり良い考えをもっている。だから、私としては、私たちの仲間を代表して言うなら、彼と一緒に時間を過ごせたことはただただ嬉しかった」
当時、大谷の代理人であるネズ・バレロ氏は交渉を円滑に進めるために交渉球団には『守秘』を求めていた。その中でのロバーツ発言に報道陣は色めきたった。思わぬ情報に質問は続いたが、ロバーツは悪びれなかった。
「私は嘘をつくようなことはしない。私たちが会ったことはいずれ明らかになると思うし、すでに明らかになっている。だから、私自身や組織の誰もが、そのことについて嘘をつこうとは思わない」
「私はしくじりかけた」ロバーツの告白
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事実、交渉内容を具体的に明かしたわけではなかった。だが、ドジャースのブランドン・ゴームズGMは打ち消しに躍起となった。
「驚いている。ロバーツが語った大谷のことについてコメントすることはできない。FA選手についてはコメントできない。ロバーツが何らかのルールに違反しているかどうかは言いたくない。コメントが正確かどうか、大谷と会ったかどうかについては確認しない」
約1年後、歓喜のワールドシリーズ優勝パレードでロバーツは自身の「正直さ」を反省し、笑いに変えた。
「昨年の冬、我々は心の中で大きなゴールを描いていた。それは(FA市場で)一番の大物を獲得することだった。でも私はしくじりかけた」
ファンに向けても“正直者”だからこそ…
ロバーツは今年のウインターミーティングでも大谷翔平の現状を正直に話した。来年3月18日、19日に東京ドームで行われるカブスとの日本開幕シリーズに大谷は出場できるのかと問われた時のこと。まずは投手出場について。
「可能性は低い。3月から時計をスタートさせて、10月までそれを継続できるとは思えない。そうなると、シーズン途中で休養を取ることになるだろうし、どうだろう。私はまだあり得ないと思っている」
そして、打者出場についても「日本で打つ準備ができていると期待している」と語った上で、正直な思いを吐露した。