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「オオタニの“素の姿”を知ってるか?」ドジャースコーチ3人が明かした…大谷翔平“テレビに映らない”素顔「ベッツやフリーマンも熱心だが…」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/12/20 17:04
球場の裏側で見せる「素の姿」に本当の大谷翔平の魅力があると語る人々がいる
「実にカッコいい写真でね。レギュラーシーズンが終わったときに、この写真にサインを入れてくれないかと彼に頼んでおいたんだ。いつまでも大事にしておきたい記念の品になった」
マッカロー氏にとっては、大谷と築いた関係が、それほど特別なものだった。
証言3)「いつもニコニコ…気分下がらない」
もう1人、ドジャースのGM特別補佐でコーチとして指導にもかかわっているロン・レネキー氏が、シーズン後に大谷の移籍1年目を語ってくれた。イーベル・コーチとともにプレミア12の米国代表ベンチコーチとして11月に来日していたときだ。同氏はスプリングトレーニング中に大谷が「40本塁打、40盗塁」を達成するのではないかと予想していたが、実際にシーズンを終えてみるとそれを遥かに超える54本塁打、59盗塁で「50-50」の偉業を成し遂げた。
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「盗塁数をここまで伸ばしたことには正直、驚いた。数多く盗塁するというのは、簡単にできることではないんだ。彼には才能はもちろんあるけれど、どれだけ努力してきたかということ。ア・リーグでは投打の二刀流でMVPに輝き、投手と打者どちらのオオタニがより優れているかという議論も起こったが、移籍1年目で右肘手術からのリハビリをしながら打者という役割だけでMVPに輝いたことはすごいことだ。誰も知らないところで、彼はとんでもないほどの時間を練習と研究に費やしている。だから彼が何を成し遂げても驚かない」
大谷のどこが一番好きかと聞いてみると、レネキー氏はこう答えた。
「どんなときでもニコニコしているところ。気分を下げるということがないんだ。その日の試合で思うような打撃ができなかったときでも、気持ちを切り替えて終わった試合はすぐに忘れるのがショウヘイだよ」
人目には届かない球場の裏側の素の大谷も、やはり愛されキャラだった。