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「オオタニの“素の姿”を知ってるか?」ドジャースコーチ3人が明かした…大谷翔平“テレビに映らない”素顔「ベッツやフリーマンも熱心だが…」
posted2024/12/20 17:04
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
大谷翔平は、なぜこれほどまでに愛されキャラなのか。
投打の二刀流としてメジャー史上でも類を見ないレベルで活躍し、打者に専念すれば前人未到の「50本塁打、50盗塁」という歴史的快挙を達成するなど、まるでフィクションのような世界を見せてくれる存在。加えてフィールドではゴミを拾い、打席に入るときには帽子に手を掛けて敵の監督に向かってお辞儀をし、塁に出れば敵の野手とのコミュニケーションで満面の笑みを見せる。ファンにとっても敵チームにとっても、そのすべてが愛され要素だ。
みんなは、本当のショウヘイを知らない
だが、外から誰もが見られるそうした部分ではなく、ほとんどの人の目には触れない、球場の裏側で見せる「素の姿」に本当の大谷の魅力があると語る人々がいる。大谷とともに戦うコーチたちだ。
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「みんなは、本当のショウヘイを知らない」
そう言ったのはドジャースのディノ・イーベル三塁コーチだ。今年11月に東京ドームで行われた世界野球プレミア12のスーパーラウンドで、米国代表の三塁コーチとして来日したときのことだ。2006年から18年までエンゼルスでコーチを務め大谷のメジャー1年目をそばで見てきたイーベル・コーチは、19年からドジャースに移り、大谷がドジャースに移籍してきて再び一緒になった。
証言1)「これほど努力するとは…」
「これまで多くのスター選手を見てきた。マイク・トラウト、アルバート・プホルス、ウラジーミル・ゲレロSr.……。殿堂入りを果たした、または将来確実に殿堂入りするクラスのエリート選手たちだ。しかし、ショウヘイはそうしたスター選手とも違う。彼が毎日、どれだけのトレーニングに取り組み、ルーティーンに時間をかけ、打席に入るまでにどれほどの準備を積み重ねているかを見てきた。そして投手として復帰する来季は、ブルペンにも入り、投手としての取り組みも加わる」
イーベル・コーチはそう話し、さらにつづけた。