メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「オオタニの“素の姿”を知ってるか?」ドジャースコーチ3人が明かした…大谷翔平“テレビに映らない”素顔「ベッツやフリーマンも熱心だが…」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2024/12/20 17:04
球場の裏側で見せる「素の姿」に本当の大谷翔平の魅力があると語る人々がいる
「彼が毎日ウエイトルームで、驚くほどの練習量を驚くほどの熱量でこなしているのを見ていると、本当に驚愕するんだ。多くの人は、彼がどれだけのことをやっているか知らないだろう。ルーティーンは徹底しているし、一瞬も休むことなく体を動かし続けている。もちろん練習熱心な選手を挙げれば、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンや、他にもたくさんいる。だがショウヘイはやっぱり特別だ。メジャーで打者としても、投手としても結果を出すのは大変なことだ。その両方をやるために努力をしている彼を見るのは、私のようなコーチにとっては、衝撃的なんだ」
証言2)「なぜ59盗塁?」ウラ側
今季までドジャースの一塁コーチを務め今オフにマーリンズ監督に就任したクレイトン・マッカロー氏も、誰も知らない大谷の別の一面を語っていた。試合中に大谷が一塁に出たとき、互いのヘルメットをコツンとぶつけ合うシーンでお馴染みのあのコーチだ。大谷が今年のスプリングトレーニングから走力アップを目指してトレーニングを積み、盗塁の数を59と大きく伸ばしたが、それをサポートしてきたのがマッカロー氏だった。マーリンズ監督就任が発表された後、米専門テレビ局MLBネットワークのインタビューで大谷と二人三脚で取り組んだシーズンを振り返っていた。
「スプリングトレーニングが始まってからすぐに、とにかく盗塁のスキルに関して今より一段レベルを上げたいという話になった。この男は本当に野球のことで頭がいっぱいなんだなと思ったね。シーズンが進むにつれて、彼と私はパートナーのような関係になった」
ADVERTISEMENT
走塁トレーニングに取り組む大谷をそばで見続けてきたマッカロー氏は、大谷の際限のない練習量に驚き、その洞察力や思考の深さに魅了されたという。
「走塁の練習量は、本当にすごかった。彼と一緒に作業をしていると、私が彼を手助けしているというより、彼が私をコーチとして遥かにレベルアップさせてくれていると感じたよ。彼と一緒にビデオを見ながら、投手としての彼の視点を聞くのはかなり面白かった。例えば投手が投球動作に入るときやけん制球を投げるときの体の動き、それを見分ける方法が、独特で新鮮だった。そんなショウヘイが残した2024年シーズンの成績は、彼なら当然というべきものだ」
大谷から贈られた“1枚の写真”
1年間だったが大谷と強い絆を築き上げたマッカロー氏は、チームを去る前に、大谷から特別のギフトを受け取ったという。2人のトレードマークともなったヘルメットをコツンとしている場面の写真に大谷のサインが入った一枚だった。