フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「(全日本選手権は)誰が勝ってもおかしくない」坂本花織が語った…日本女子が躍動したGPファイナルで見えた“ジュニアとシニアの違い”
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2024/12/17 17:17
GPファイナルで2位となった千葉百音(左)と3位の坂本花織
「全く楽しめず、ド緊張の中でやると思います」
20日から大阪の門真市で開催される全日本選手権では、本大会のメダリスト3人を含むジュニアのトップ選手たちもシニアに参戦する。
過去2シーズン、総合3位だった16歳の島田麻央は「(濱田美栄)先生からも今回の試合を見て、滑りがすごくシニアに比べて小さいと言われたので、もっと滑りを大きくして、ジャンプも最小限のミスに抑えることが大事なんじゃないかなと思います」と意欲を見せた。
一方4連覇のかかる坂本花織は、「誰が勝ってもおかしくない状況で、いかに自分の力を出せるかというのが、本当に全日本は特に大事になると思うので、全く楽しめず、ド緊張の中でやると思います」とコメント。
ADVERTISEMENT
「もちろん優勝したい気持ちはありますけど、(目指すところが)4連覇というのはちょっと違う。そこにフォーカスしないでほしい」と強調した。
2023/2024シーズンからISUは段階を踏んで国際大会でのシニアに上がる年齢を15歳から17歳へと引き上げた。その結果、15歳の少女と25歳のベテランが同じ土俵で戦う必要はなくなり、ジュニアとシニアの違い、それぞれの長所がより明確に見えるようになった。
そんな中で、全日本選手権はジュニアとシニアが一緒に戦う貴重な舞台となる。どの選手もそれぞれの長所を生かして、素晴らしい戦いを繰り広げてほしい。