大学野球PRESSBACK NUMBER
清原和博から電話「来年は次男が入学します」清原正吾の野球引退“その後”…慶大の恩師・親友が語る進路「アナウンサーより俳優がよさそう(笑)」
text by
柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph byShigeki Yamamoto
posted2024/12/14 11:03
清原正吾の進路は? 恩師と親友が野球引退のウラ側を明かした
「僕が正吾と同じ事をやろうと思うと、自分が惨めになります(笑)」
福住は4月からバンカー、正吾は?
福住は来春より三菱UFJ銀行グローバル・マーケッツでバンカー生活を送る。一方の正吾は1年の就職浪人生活を送ることが予定され、社会に出るのは早くても2025年春だろうか。慶大野球部OBの就職先は大手企業のほかアナウンサーやパイロットなど多岐に渡るが、今年6月のインタビューでプロに行けなかった時の選択肢として「海外留学も考えたい」と話していた。
「アナウンサーとして、正吾が朝の番組なんかで『おはようございます』と言っている姿は……ちょっと想像がつかないかな(笑)。それよりは俳優のほうが板につくような気がします。正吾のことですから、常に選択肢はいくつも持っていると思う。どんな業界を選んだとしても、ナンバーワンでオンリーワンな人生を歩んで欲しい」
今年6月に正吾は、「自分がプロ野球選手になることよりも、弟の勝児こそプロ野球選手になって欲しい」と口にしていた。その真意を福住はこう話す。
「正吾と違って、カツはずっと野球を頑張ってきた。その間、カツはずっと父親の名を背負ってきたんです。その負い目が、正吾にはあるのかもしれない。弟の努力がプロ野球選手になるということで報われて欲しいというのが正吾の願いなんじゃないかな」
清原正吾が清原和博の息子でなければ、野球をやめた経緯、再開した経緯がこれほど注目を集めることはなかった。ドラフトで指名漏れする選手などごまんといるなか、正吾の将来の選択に大きな関心を寄せられることもなかっただろう。
しかし同時に、正吾は清原和博の息子だからこそ、ここまで成長を遂げ、わずか4年間の大学野球生活で野球界の歴史に足跡を残したのだ。