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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「2024年、最も大谷翔平を報じたキャスター」三宅絹紗アナが選ぶ「最高の場面」「大谷“以外”のMVP」…本人直撃取材でまさかの“ボケ”も!?
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHirofumi Kamaya
posted2024/12/11 11:02
NHK・BS『ワースポ×MLB』の平日キャスターを2024年から務める三宅絹紗アナウンサー
――どんなところが魅力ですか?
三宅 最初に惹かれたのは守備なんです。試合の映像を見ていて、外野でバレリーナのように、ふわって足を広げながらボールを捕る姿を見たのがとても印象的で。なんてしなやかで美しい動きをするんだろう、って。しかもバッティングとなれば凄くパワフルでホームランも打つ。本当に素敵ですよね。もし取材する機会があったら、一緒に垂直跳びしてみたいです(笑)。私を一般人の基準として、彼はどのくらい跳ぶんだろうって測ってみたいです。
――ドジャースとの地区シリーズでは主砲として5試合で3本塁打を放つなど大活躍でした。
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三宅 ポストシーズンは複雑な気持ちでした。大谷選手も山本投手も応援しているし、どちらも頑張ってほしい! って。もう本当にヒリヒリ、ビリビリ! 手に汗握っていました。
大谷「以外」でMVPを選ぶなら?
――大谷選手は3度目となるMVPを獲得しました。もし、三宅アナウンサーが大谷選手「以外」でMVPを選ぶとしたら誰でしょう?
三宅 リーグは違いますが、ロイヤルズのボビー・ウィット・ジュニア選手です。今シーズンはトリプルスリー(打率.332、32本塁打、31盗塁)を達成しましたし、守備も軽やかで美しい。バッティングではとんでもないボール球もホームランにしてしまうパワーの持ち主です。あれでまだ24歳ですからね。
――アメリカン・リーグは打率.322、58本塁打、144打点と活躍したジャッジ選手が満票を獲得しましたが、もしジャッジ選手がいなければ彼がMVPをとっていたでしょうね。
三宅 WAR(選手の貢献度を表す指標)の数字は大谷選手より良かったですし、ロイヤルズが9年ぶりにポストシーズンに進出できたのもウィット・ジュニア選手の活躍あってこそだと思います。地区シリーズでヤンキースに敗れた後、彼はベンチに一人残ってマウンドにできた歓喜の輪をずっと見つめていて、その姿がとても印象的でした。これからの成長が楽しみな選手、まさにホープですね。
MLBの醍醐味を楽しく伝えながら、その朗らかな魅力で視聴者のハートをも掴んだ三宅アナウンサー。実はその生い立ちに、野球との深い“縁”があった。
〈つづく〉


