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「今オフも日本に行く」ヌートバーの来季への青写真…カギになる「フライボールの技術」へ「スイングオタク(笑)」のあの強打者と自主トレを 

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ブラッド・レフトン

ブラッド・レフトンBrad Lefton

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posted2024/12/05 11:02

「今オフも日本に行く」ヌートバーの来季への青写真…カギになる「フライボールの技術」へ「スイングオタク(笑)」のあの強打者と自主トレを<Number Web> photograph by Getty Images

今季終盤には復調したものの、全体の成績には不満だというヌートバーの来季逆襲への目論見とは

 もちろんゴロ率が高いから即いいバッターではない、というわけではない。だが、パンチ力を自身の持ち味としているヌートバーとしては、やはりフライボールを目指したいと言う。

ボールを飛ばす技術をテーマに

「僕の強みはやっぱりゴロじゃなくて、フライボールを打つこと。9月だけでも、ゴロ率をリーグ平均にできてうれしかった。それぐらいになれば、コンタクトの質がよくなっていると捉えてもいいと思う。技術的な問題でしょう。技術が良くなれば、自分らしいバッティングができると思う」

 だから今オフのヌートバーの課題はこれまでと大きく違うものになる。昨年までは、バットを振る速度、バットスピードを上げることがテーマだった。しかし25年のキャンプに向けては、ボールを“飛ばす”技術がトレーニングの中心になる、と明かしてくれた。

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「飛ばすためのエンジンは、十分にできている。だから次は技術。技術が上達すれば、同時にバットスピードも上がってくるだろうと思う。今オフ目指すのは、これまでちょっと犠牲にしてきた技術の部分を磨くことだね。とにかくプライオリティーは技術」

頼れる先輩、アレナド

 もちろん専門のコーチに見てもらうが、大きく頼る人物がもう一人いる。いまやカージナルスで最も仲の良い親友となった、大先輩のノーラン・アレナドだ。彼は南カリフォルニア州の自宅の近くに、自分の室内バッティング施設を持っている。ヌートバーは2月のキャンプインまでその近所に家を借りて、毎日先輩と一緒にトレーニングをする予定だ。アレナド「コーチ」からいったいどんな技術を学べると考えているのだろうか?

【次ページ】 今オフも日本を訪れる

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