「ノーランはバットスイングに精通しているんだ。本当にスイングのオタクと言ってもいいぐらい（笑）。驚くんだけど、よく試合後に食堂で一緒に食事をしていると、彼は相手の選手のスイングについて詳しく分析するんだ。試合中にサードを守りながら、相手のスイングを見ているわけ。

　10度もゴールドグラブ賞を獲得している三塁手だよ。普通は飛んでくるゴロの準備だけでも精一杯のはずなのに、相手のスイングを見つめる余裕があるなんて信じられない。外野手の僕には絶対無理！　守っていたらいつも守備のことばかり考えているから、相手の技術に関心を持つ余裕なんてまったくない。

　でもノーランは、それぞれの相手選手のスイングの真似が完璧にできるんだよ！　まあ、33歳の彼と27歳の僕とでは目指すところは違うけれど、当然彼は僕のスイングもずっと見ているから、すごくいいトレーニングパートナーになるんだ」

本塁打王3度のアレナド。今オフは去就も話題になっているが…　©Getty Images

今オフも日本を訪れる

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　アレナドと自主トレに専念する前に、実はヌートバーにはもう一つ大事な予定がある。大好きな日本に行くのだ。今週（12月2日の週）から約10日間、用具のメーカーを訪ねたりトレーニング法を研究したりする。

　21カ月前、WBCのおかげで久しぶりに日本を訪れたときから、真剣に自身のルーツと向き合い始めたヌートバー。世界一になってから2シーズン連続で、オフに来日している。日本との深いつきあいを続けていくのを楽しみにしている、と笑顔を見せた。