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妻いわく「“推し活”が二次元からマチくんへ」サッカー日本代表とベルギー2拠点生活…町田浩樹夫婦は「憧れ、仕事も切磋琢磨し合う」関係 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byJFA/AFLO

posted2024/11/24 11:04

妻いわく「“推し活”が二次元からマチくんへ」サッカー日本代表とベルギー2拠点生活…町田浩樹夫婦は「憧れ、仕事も切磋琢磨し合う」関係<Number Web> photograph by JFA/AFLO

サッカー日本代表の最終ラインに欠かせない存在となった町田浩樹。妻とともに歩む姿勢は、現代の夫婦像の1つである

「私は、メンタルは割と安定している方だとは思うのですが、自分の考えていることを上手く言葉にできない性格で。そういう性格であると普段から彼に伝えているんです。だから、もし不機嫌になったときは(意地悪をしたいわけではなく、言葉で上手く伝えられない)何かがあるときだからと」

 出会って2年半弱、プロポーズをしてもうすぐ1年。入籍してからは半年もたっていない。だから、夫婦像はまだ固まっていない。だが、そこにこそ、可能性がある。付き合い始めてからそこまで経っていないからこそ、いかようにも成長していけるところに2人の関係の魅力が眠っている。

仕事でも人としても、切磋琢磨し合える夫婦に

 妻は、まだ見ぬ2人の未来について、こう語る。

「幸い、すごく仲の良い夫婦でいられています。これから何年、何十年と一緒にいても、変わらず、こうやって仲良く過ごしたいです」

 町田もその言葉に同意しつつ、日々大きなプレッシャーにさらされる日本代表選手らしく、こんな理想を掲げる。

「奥さんが言うようにずっと仲良くいたいというのはもちろんです。その上で、仕事の面でも、人としても、切磋琢磨し合えるような、成長し合える夫婦でいたいなと思っています」

 箱を開けたときにはバラバラに見えたピースが、最終的にはわずかな隙間もなくキレイにはまっていくジグソーパズルのように、2人がこうなるのは運命だったのだろう。ただ、彼らのパズルはまだ完成してない。伸びしろしかない夫婦として、2人はこれからも前に進んでいく。

2人は、どこに惹かれあったのだろうか

 最後に、聞いておかないといけないことがあった。2人は、どこに惹かれあったのだろうか。

 町田は、しばらく考えてからこう答えた。

「言葉で表現するのって、難しいですよね。彼女が仕事を頑張っているところは尊敬できるし、人間性も魅力です。ただ、なんでしょう……僕が持ってないものを持っているところに惹かれるんですよね。僕が知らない音楽のこともそうだし、小物選びのセンスもそう。僕が持っていない感性やセンスを彼女は持っている。それがすごいし、面白いし、良いなぁと思えるんですよね」

 妻は言う。

「私のような普通の人間からみたら、彼のやっていることは人並外れたことで。そこは本当にすごいなと」

【次ページ】 サッカーに情熱を…憧れのような想いを

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