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妻いわく「“推し活”が二次元からマチくんへ」サッカー日本代表とベルギー2拠点生活…町田浩樹夫婦は「憧れ、仕事も切磋琢磨し合う」関係
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byJFA/AFLO
posted2024/11/24 11:04
サッカー日本代表の最終ラインに欠かせない存在となった町田浩樹。妻とともに歩む姿勢は、現代の夫婦像の1つである
そうした事情があるから、今はブリュッセルと東京の2つの拠点を設けて、暮らしている。ベルギーで新婚生活を謳歌する時期と、愛猫などと一緒に日本で過ごす時期とが交互にやってくる。しばらくはそんな時間が続くことになる。ただ、オンラインでできる仕事も増えてきているので、本格的にヨーロッパに引っ越したからといって、全ての仕事をやめないといけないというわけではない。
2人でいられる時間が当たり前ではないと気づける
そのように最先端のスタイルで新婚生活をスタートさせた彼らだが、カッコイイ夫婦像をアピールするつもりはない。町田は飾ることなく、胸の内を明かす。
「やはり、彼女が日本に帰る時などは、寂しいと感じますよ」
その一方で、会えるときの喜びや一緒に過ごせる時間に味わう幸せは、他の夫婦よりも大きいかもしれない。
「彼女がベルギーに来て、空港で迎えるときなんかはすごく嬉しい気持ちになれますから」
妻もまた、2つの感情の間で揺れ動くことがある。
「寂しいこともありますけど、その分、会える時には、幸せも倍増するなと思います。そう考えると、距離があるのも必ずしも悪くないというか。 2人でいられる時間が当たり前ではないと気づけるんです」
日本にも海外にも、遠距離恋愛というスタイルを選ぶカップルはたくさんいる。では、遠距離恋愛を実りあるものにする秘訣はあるのか。もちろん、仲を縮めるきっかけとなったオンラインゲームもあるが、町田夫妻が考える夫婦円満の秘訣は、昔から変わることのない、ささやかなアクションだ。
妻がその秘密を明かす。
「離れているときには、2人の写真を見返したりします。自分のスマホの中に『マチくんフォルダ』があるので、それを開いて。プロポーズのときに撮ってもらった写真もそこに入っていますから」
そういう性格だと普段から伝えているんです
町田はシンプルながら、現代人にとって不変の営みを挙げる。
「どれだけ離れていても毎日、電話はしています。お互いの声を聞くこと。それがやはり、大事かなと」
そんな2人だから、これまでにケンカしたのはわずかに1回だけ。そのときもすぐに話し合って、仲直りした。ケンカをせずにいるためには、お互いの性格をあらかじめ理解し合うことが大切だと妻は考えている。