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「オオタニの存在が逆にプレッシャーに…」米メディアが明かす“ドジャース優勝までのウラ側”「ロバーツは解雇される?」まさかの監督解任説「歩くだけで激痛」フリーマンの骨折 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2024/11/05 11:01

「オオタニの存在が逆にプレッシャーに…」米メディアが明かす“ドジャース優勝までのウラ側”「ロバーツは解雇される?」まさかの監督解任説「歩くだけで激痛」フリーマンの骨折<Number Web> photograph by AFLO

ワールドシリーズ優勝パレードで。デコピンを抱きかかえ笑顔の大谷翔平(30歳)

「ブルペンからジョグをしながら、夫が出てくると、マッケンジー夫人は緊張のあまり、泣き始めた。一死、二死、そして今季最後のアウトを取っても、彼女は涙を止めることができなかった」

 ワールドシリーズとは、家族にとっても極度の緊張を強いる舞台なのだ。こういう記事は「いいな」と思う。

「ドジャースはロバーツ監督を解雇するか?」

 10月に出たドジャース関連の記事を見ていたら、10月10日付の『スポーティング・ニューズ』(1990年代、私は東京の神保町で空輸されてきたこの紙の新聞を読むのが楽しみだった。“野球の聖典”とも呼ばれていた)の記事が目についた。ダン・トリーシー記者はデーブ・ロバーツ監督の進退問題について書いていた。タイトルは――

「ドジャースはデーブ・ロバーツを解雇するか? なぜ、ドジャースの監督は今年のプレーオフで“ホットシート”に座ることになるのか?」

 Hot Seatとは、アメリカのスポーツ用語で「結果を出さないと解任されそうな監督」という熟語だ。座っている椅子が熱くて座ってられない、というイメージである。

 この記事はドジャースとパドレスの地区シリーズ第5戦の前に書かれたもので、もしも、ここでドジャースが3年連続地区シリーズで敗退するようなら、ロバーツの地位も安泰ではない、という趣旨の記事だった。 

「大谷翔平の存在が、組織全体に絶対に優勝をしなければならないというプレッシャーを与えている」

 球界ナンバーワンの選手ともいえる大谷が加入したことで、ロバーツ監督にはかえってプレッシャーがかかっていた。

 これだけの人材をそろえたのに、3年連続で地区シリーズ敗退となったら――去年までとは話が違いますよ、ということである。

 だが、ロバーツ監督はこの危機を乗り越えた。ブルペンデーを駆使しての「スクランブル態勢」が功を奏し、2020年に次いで5年間で2度目の優勝。すると、今度は各紙で「ロバーツ監督は殿堂入りするのではないか?」という記事も出始めた。

 今季のポストシーズンの戦いで、ロバーツ監督は揺るぎない地位を築いた。 

11年前に指摘されていた「コールの悪癖」

 プレッシャーといえば、このオフ、ヤンキースには多大なプレッシャーがかかっている。

 やり玉に挙がっているのが、第5戦の5回表、一塁ベースカバーを怠ったゲリット・コール。ニューヨークの記者団に対し、「打球の勢いを見誤ってしまった」と自らのミスを認めたが、アメリカの記者はあの手この手でそのミスを咎める。

【次ページ】 11年前に指摘されていた「コールの悪癖」

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