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「4席3584万円…家が買える席まで」大谷翔平と山本由伸ドジャースWSを弾丸観戦…2泊4日でおいくら?「フリーマンのサヨナラ弾でチケット代が」
text by
AkiAki
photograph byGina Ferazzi/Getty Images
posted2024/11/05 17:43
ワールドシリーズ第1戦の大谷翔平。「4席で3584万円」の席もあった中で、現地観戦した日本人が体験を記す
とはいえ43年ぶりのドジャースvsヤンキース、大谷vsジャッジのMVP対決である。同社によるとカード決定翌日時点の平均価格は1706ドル(約25万5000円)と、高値の水準で推移したようだ。
バックネット裏4席3584万円、最上階席はいくら?
ワールドシリーズ二次流通の公認パートナーである「SeatGeek」社のサイトで調べたところ、最低価格は1094ドル(約16万4000円)、最高値はバックネット裏の最前列の席で5万9296ドル(この時点のレートで約893万円)。これは横並びの4席で、もし家族4人で観戦すると手数料込みで3584万円。郊外なら家が買えてしまう値段である。
米国の二次流通は合法で、需給バランスや外的要因でチケット価格は大きく変動する。筆者は1000ドル以下になるタイミングが来ると予測していたのだが、ドジャース公式による再販が行われたタイミングで入手できた。とはいえMLB公式だから定価で安いというわけではない。2階席の外野寄り内野席で2000ドル(約30万円)、最上階両翼の席で780ドル(約11万7000円)が最安値と、シーズン中と比較しても破格だったが、筆者は迷わずこちらで押さえることにした。
フリーマンのサヨナラ弾でチケット代が…
初戦開始当日の朝の最安値は850ドル(約12万7500円)。ただし前述した通り、急に高騰することもある。筆者も第2戦は事前に押さえずに当日購入を考えていた。しかしフレディ・フリーマンの劇的な逆転サヨナラ満塁ホームランを受けて、これだけ最安値の値段が跳ね上がっていた。
・ドジャースのビハインド時点=792ドル(11万8000円)
・第1戦翌日(第2戦当日)=1034ドル(約15万5000円)
もともと1試合見られれば十分、かつ第2回で記すが最高の試合を見ることができたので、第2戦はテレビ観戦を選択(山本がヤンキース打線をねじ伏せた快投も生で見たかったのは事実だが……)。チケット代は優勝記念グッズ購入予算に回そうと決めた。
上記以外の旅費はロサンゼルス国際空港からのシャトルバス=往復20ドル(約3000円)に加えて食費、お土産代となる。2泊4日の1試合観戦、球場でビールも飲んで、お土産を買ってもトータル35万円以内で収まった。もう1試合観戦した場合は約50万円ほどになったか。
短期としては高額だと思うものの、ワールドシリーズ観戦は一生モノだ。その体験を語ることによって旅費は減価償却できるはずだ。
さて、43年ぶりのドジャースvsヤンキースという東西名門対決、そして大谷vsジャッジのMVP対決、現地の熱気とはどんなものだったのか――。
〈つづく〉