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「オオタニは超スペシャル」そう語ったベッツも…大谷翔平とドジャース戦友の“世界一幸せな関係”「エンジョイしよう」最強チームの舞台裏

posted2024/11/01 11:03

 
「オオタニは超スペシャル」そう語ったベッツも…大谷翔平とドジャース戦友の“世界一幸せな関係”「エンジョイしよう」最強チームの舞台裏<Number Web> photograph by Getty Images

ワールドチャンピオンとなり、テオスカー・ヘルナンデスとハグする大谷翔平

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NumberWeb編集部

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メジャー7年目の大谷翔平にとって初のワールドシリーズは、優勝という最高の形で幕を閉じた。4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに輝いた2024年のロサンゼルス・ドジャースは、いかにして最強のチームとなったのか。これまでNumberWebに掲載された指揮官、選手たちの言葉から紐解きます。

〈証言1〉
(大谷は)スーパースペシャルだよ。ただ、彼一人ではできない。
(ムーキー・ベッツ/NumberWeb2024年10月8日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/863305

◆解説◆
 2024年10月30日に行われた第5戦、ドジャースがヤンキースを7-6で下した。1番・指名打者で先発した大谷はこの試合4打数ノーヒットだったものの、2番ベッツや3番フレディ・フリーマンらのタイムリーがつながり、見事な逆転勝ちとなった。

 勝利の瞬間、大谷はテオスカー・ヘルナンデスらチームメイトとともにベンチを飛び出し、喜びを分かち合う。試合後に「ただただ嬉しい。本当に最高の1年だった」と振り返る言葉からは、ドジャースの仲間達への思いがにじみ出ていた。

「ショウヘイ・オオタニにはかなわない」

 大谷自身は26日に行われた第2戦での左肩亜脱臼の影響もあり、苦しむ場面も目立ったポストシーズン。それでもドジャースが勝ち続けられた裏には、選手たちの信頼関係があった。

「どんなに必死に頑張っても、ショウヘイ・オオタニにはかなわない」

 レギュラーシーズンが終わるころ、胸中を明かしていたベッツ。大谷の特別性を十分に理解しながら、それでも「彼一人ではできない」と語った2018年のMVPは、こう言葉を継いでいる。

「僕らの助けが必要。そのために、僕らがいるんだって示さないといけない」

 第5戦の8回、大谷が打撃妨害となり、1死満塁で打席に立ったのはベッツ。ワールドシリーズ制覇の決勝打となる高く上がった犠牲フライは、職人のプライドを示すに十分な放物線だった。

【次ページ】 「ドジャース野球の真髄とは、1球1球を大切にすること」

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