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慶應大・清原正吾はなぜ“ドラフト指名漏れ”になったのか?「もしプロを目指すなら…」自身も“社会人→プロ入り”のレジェンド・小笠原道大が証言
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byShigeki Yamamoto
posted2024/10/31 12:28
大きな注目を集めた慶應大の清原正吾。しかし今回のドラフトで指名とはならなかった
小笠原 大学でも、社会人でも、独立リーグでも、そこでしか経験できないことが必ずあります。それは野球の厳しさも、社会の厳しさも含めて。もう一度指名されるチャンスまでに、とにかく大切に時間を使ってほしいですね。僕だって高校生のときは、とてもプロなんて考えられるようなレベルの選手じゃなかった。進路の選択肢が増えたことで、昔に比べてプロになるチャンスは広がっている。「ここからプロへの道がつながっているんだ」と、このドラフトをスタートラインにして一歩目を踏み出してほしいです。
――今回指名されなかったからといって、決して終わりではない、と。
小笠原 うまくいかなかったからこそ、火がつくこともありますから。逆境に置かれた人間のエネルギーってすごいですよ。逆に「入らなくてよかった」と思うくらいじゃないと。「もっともっと評価を上げて、上位で入ってやる」くらいの気持ちで野球に取り組んでほしいなと思います。
<ドラフト解説「セ・リーグ編」「パ・リーグ編」から続く>