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慶應大・清原正吾はなぜ“ドラフト指名漏れ”になったのか?「もしプロを目指すなら…」自身も“社会人→プロ入り”のレジェンド・小笠原道大が証言
posted2024/10/31 12:28
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Shigeki Yamamoto
10月24日に行われた2024年のドラフト会議。日本ハム、巨人、中日で通算2120安打を放ち、指導者としても同3球団に携わった小笠原道大氏は、今年のドラフトをどう見たのか? 最終回では、注目を集めながら今年の指名を受けなかった有力選手たちについて聞いた。《全3回》
指名を受けなかった清原正吾への本音
――今回のドラフトのもうひとつの焦点として、清原正吾選手(慶應大)が指名されるかどうか、というトピックがありました。結果的に指名はありませんでしたが、小笠原さんは率直にどう感じていますか? ドラフト前の取材では、「各球団のニーズ次第」「話題性だけで指名されることはない」といった話をされていました。
小笠原道大(以下、小笠原) 本当に戦力として評価されていたら、指名する球団もあったはずです。指名されなかったということは、実力的な意味で何かが足りなかった。そこでもう一段、明確な強みをアピールすることができれば、まだまだ可能性はある。もしプロを目指すのなら、本人にはぜひ頑張ってほしいです。
――ウエスタン・リーグの公式戦に参加しているくふうハヤテや、独立リーグのチームが獲得に名乗りをあげているようです。
小笠原 ひとつの選択肢として、そういったチームに加入して、試合に出ながら選手としての幅を広げる。たとえば守れるポジションを増やして、打撃のアベレージを高めれば、指名される確率も上がっていくはず。中学・高校の6年のブランクを考えればまだまだ伸びしろはあるはずですから、今からいい時間を過ごしてほしいですね。