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「じつは破格1億円オファーを断っていた…」女子バレー古賀紗理那“まだできる”の声に本音「復帰は絶対にない」“28歳で引退決断”の真相
posted2024/10/25 17:02
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Naoki Nishimura/AFLO SPORT
パリ五輪を最後に、現役生活にピリオドを打ったバレーボール日本代表・古賀紗理那(28歳)。惜しまれつつコートを去るキャプテンの本音に迫った。【NumberWebインタビュー全2回の1回目/後編につづく】
10月12日、SV.LEAGUE WOMENの開幕戦。
母から受け取ったボールで、最後のサーブを打つ。20年間にわたるバレーボール選手生活で数え切れないほど打ち続けてきたサーブも、これが正真正銘、最後の一本。
「ちゃんと打てるか不安だったし、めちゃくちゃヘタクソになっていました。やっぱり、練習しないとダメですね(笑)」
慣れ親しんだNECレッドロケッツ川崎の本拠地、とどろきアリーナでの引退セレモニー。サーブを打ち終えた古賀紗理那は、両手を上げ、笑顔でコートを去った。
これまでの選手生活の中で、印象深い一本は――。
少し考えて、古賀が言った。
「私はもともとサーブが得意じゃなくて、チーム(NEC)に入ってからもすごい怒られていて。でも常に攻める、っていうことは意識しながら打ってきました。最近で言えば、印象に残っているのはパリオリンピックのブラジル戦。(ブラジルの)マッチポイントの時に、こういう時に入れていくサーブを打っても全く次につながらないし、意味がない。とにかく強気でサービスエースを獲りに行く気持ちで打ったサーブがエースになった。その時に、成長した、ってすごく感じたので、一番印象に残っています」
攻める姿勢を貫く。そのためには日々、ストイックな生活を送ることも厭わない。振り返ったブラジル戦でのサーブも、実に古賀らしい「一本」だった。