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ドラフトで中日は誰を獲るべき?「宗山塁も欲しいが優先すべきは…」OB山崎武司が井上新監督に猛ゲキ「星野さんや落合さんは一軍監督スタートでも」 

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間淳

間淳Jun Aida

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posted2024/10/21 11:01

ドラフトで中日は誰を獲るべき?「宗山塁も欲しいが優先すべきは…」OB山崎武司が井上新監督に猛ゲキ「星野さんや落合さんは一軍監督スタートでも」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

中日の井上一樹新監督。山崎武司氏が“ドラフトの目玉”宗山塁以外に推すドラフト候補とは

「井上新監督は現役時代、一軍と二軍を行き来する経験をしています。二軍の選手や一軍の控え選手の気持ちをよく分かっています。コミュニケーションを取るのが上手いタイプなので、レギュラー以外のモチベーションも落とさず戦力として生かせればチーム力は上がると思います」

星野さんや落合さんは一軍監督スタートでも

 もちろん、山崎氏は二軍で過ごした時間や二軍監督としての経験が、一軍監督の結果に直結するとは考えていない。最近ではオリックス・中嶋聡前監督やヤクルト・高津臣吾監督らが結果を出しているケースが目立つが、「流行りに乗っかって勝てるほど甘くない」と強調する。

「二軍監督を将来的に一軍監督にするのであれば、そのための組織づくりを球団主導で進めなければ、オリックスやヤクルトと同じ結果にはなりません。立浪監督は二軍監督やコーチ経験がないから失敗したという批判は的外れです。実際、星野(仙一)さんや落合(博満)さんは、一軍監督からスタートして優勝しているわけですから」

 井上新監督が成績を残すためには希望に沿った組閣が大前提となる。その上で、不可欠なのは先発投手の強化だ。今季、先発ローテーションで機能したのは最優秀防御率のタイトルを獲得した高橋宏斗しかいない。小笠原慎之介は規定投球イニングに達したものの、5勝11敗と勝ち星を伸ばせなかった。中継ぎ陣はリーグで最も盤石なだけに、先発の駒不足が悔やまれた。

 山崎氏は「高橋宏斗の次に指を折れるローテーション投手がいない。先発不足は深刻です」と話す。涌井秀章、柳裕也、大野雄大といった実績のある投手は並んでいても、シーズンを通してローテーションを守れるか疑問符が付く。また、小笠原は今オフ、メジャーに挑戦する可能性が高い。

ドラフト…宗山ではなく即戦力投手戦略でも

 中日は大枚をはたいて戦力を補強する球団ではない。そこで、山崎氏は10月24日に予定されているドラフト会議で、即戦力投手に振り切った戦略も選択肢の1つとして提唱する。

【次ページ】 「自分で大丈夫なのか」という気持ちはあるだろうが

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