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大谷翔平との会話「言うのは適切ではないが…」アメリカ大使もビックリ“大谷がひっそり訪れていた”現場ウラ側「デコピン用のビザを渡すと…」 

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photograph byU.S. Embassy

posted2024/10/04 11:00

大谷翔平との会話「言うのは適切ではないが…」アメリカ大使もビックリ“大谷がひっそり訪れていた”現場ウラ側「デコピン用のビザを渡すと…」<Number Web> photograph by U.S. Embassy

今年1月、アメリカ大使館を訪れた大谷翔平と撮影するラーム・エマニュエル駐日米大使

「スポーツ界の大物と呼ばれる人たちの中には、よそよそしい態度をとる人もいる。でも大谷選手は違った。デコピン用のビザと一緒に写真撮影に応じてくれたり、その写真をポストしてくれたり。とてもオープンな性格で、ユーモアがある人なんだなと嬉しくなったよ」

 対面した大谷とどんな会話をしたのか。そう尋ねてみたが、「本人の言葉を言うことは適切ではない」と躱されてしまった。いかにもやり手の政治家らしい回答である。だが、こうも続けた。「アメリカのオオタニ選手人気は凄まじい。野球ファン以外にも、その名は広がっていっている。その事実は疑いようがないね」

鈴木誠也“じつはカブスGMから連絡あった”

 岸田首相の退任に際しては、大谷や山本由伸、鈴木誠也、今永昇太のサインが入ったドジャースとカブスのユニフォームとともに表敬訪問するという(9月30日に実施)。人気メジャーリーガーのサイン入りユニフォームというレアアイテムをどうやって入手したのだろう。

「カブスのGMであるジェド(・ホイヤー)も、シカゴ出身でドジャースのオーナーであるマーク・ウォルターも旧知の仲なんだ。だから彼らに声をかけて、ユニフォームを送ってもらったんだよ」

 エマニュエル氏が政財界の大物であることを思い出して、こちらの表情がまた固くなったのだろうか。緊張をほぐすようにニヤリとしながら、鈴木誠也のカブス移籍の舞台裏エピソードを話してくれた。

「ジェドから、『大使から鈴木誠也に働きかけてカブスを売り込んでもらえないか』と連絡があったんだ。他のチームの競争を邪魔することになるからそれは難しいと断ったけれど、こんなアドバイスもした。岸田首相がカブスのユニフォームを持った写真があるから、それを(鈴木選手本人に見せる)プロモーションビデオに使うのはどうか、ってね。そのせいかどうかは分からないけど、鈴木選手がカブスを選んでくれた。カブスは岸田首相に出演料を払うべきかもね(笑)」

 エマニュエル氏は今年中に大使を退任する向きがあると、いくつかのメディアが報じている。岸田前首相とは、コミュニケーションツールとしてしきりに野球が使われていたが、新首相の石破茂氏はアニメやアイドルが好きな「オタク宰相」。野球ファンという話は聞こえてこない。次期駐日大使はどんな“贈り物”とともにやってくるのだろうか。

(取材・構成/田中仰)

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