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ボクシングPRESSBACK NUMBER
インターバルの表情に“ある変化”…井上尚弥はいかにドヘニーを圧倒したか?“怪物と最も拳を交えた男”が見た「わざと相手が打ちたくなる距離」
text by
森合正範Masanori Moriai
photograph byHiroaki Yamaguchi
posted2024/09/07 11:29
ドヘニーを圧倒した井上尚弥。じつはインターバル中の表情もこれまでと違ったと黒田雅之氏は語る
「ドヘニー選手だって元世界王者でめちゃくちゃ強い」
次戦は12月の予定で、来年には米ラスベガスでの試合が計画される。相手候補には19戦全勝(8KO)のサム・グッドマン(オーストラリア)や元WBAスーパー&IBF王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)らの名前が挙がる。
――井上選手の今後についてはどうですか。
「今回も自分自身と闘っているような気がしました。やっぱりカギはモチベーションじゃないですか。ドヘニー選手だって元世界王者でめちゃくちゃ強い。でもああいう前評判だし、試合も一方的になってしまった。体と技術は問題ないとしても、どうやって気持ちをつくっていくか。そういう意味で、本人は今回お客さんにもっといいものを見せられると思っていた。それがアクシデントで終わってしまった。7、8、9ラウンドで相当いいもの、僕たちの想像を超えてくるものが見られたんじゃないかと思うんです」
――いつも想像を超えてきますからね。
「それを考えると、次はすごくモチベーションが高いと思う。今回の試合で見せられなかったものを見せようとするはずです。きっと、次は本人もお客さんも満足する試合になるのではないでしょうか」
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