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ボクシングPRESSBACK NUMBER
ドヘニーの身体が真っ赤に…戦意喪失させた井上尚弥のボディ“驚くべき特徴”とは?“怪物と最も拳を交えた男”黒田雅之が感じた「重さ以上の痛み」
posted2024/09/07 11:28
text by
森合正範Masanori Moriai
photograph by
Hiroaki Yamaguchi
「怪物と最も拳を交えた男」の目に、今回の“怪物”はどう映ったのか。9月3日、井上尚弥がTJ・ドヘニーから7回TKO勝利を収めた。井上のプロテストの相手役など長らくスパーリングで拳を交えてきたのが、元日本2階級制覇王者の黒田雅之だ。インタビュー前編では、会場がどよめいた“まさかの結末”を生んだ井上のボディの凄まじさなどを解説してもらった。《NumberWebインタビュー全2回/後編に続く》
――試合を見た率直な感想はどうですか。
「どうしても結末ありきになってしまうんですが、お互いに消化不良だったのかなと。特に井上選手はどんどんペースアップしていって、ギアを上げていく途中に見えました。本人が一番消化不良と感じているのではないでしょうか」
――井上選手はどのような勝ち方を描いていたのでしょうか。
「序盤から右のボディストレートを集めていましたよね。ドヘニー選手は背中が見えるくらい半身に構えていたので、右ボディを打つことで半身から戻すというか、正面を向けさせるという狙いもあったのかもしれません。右から左とか左ボディへと繋げていこうとしていたのかなと思いました」
――結果的にドヘニー選手がギブアップをしたのはボディが大きな要因になっていそうですね。
「6ラウンドの終わり、その前から腰回りにボディが入っていて、ドヘニー選手が腰を痛がっている素振りを見せました。背中から腰にかけて、結構赤くなっていましたね」