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「ショウヘイとの思い出が…寂しいね」エンゼルスと大谷翔平の“ずっと続く”幸せな関係「野球の実力だけじゃなく、人に好かれるのよ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAP/AFLO
posted2024/09/05 06:01
エンゼルスタジアムに帰還した大谷翔平。三塁打後、レンドーンと談笑する
アメリカのスポーツジャーナリストであるジェイ・パリス氏によると、ルーキーイヤーの大谷がバッターボックスに立った際のエンゼルスタジアムでは、マイク・トラウトやアルバート・プホルスに勝るとも劣らない歓声を聞かれたという。
それはエンゼルス球団関係者も日に日に実感していくものだったようだ。
両親が日本人でアメリカ育ちのグレースは、ドジャースに採用されたのち、キャリアを積んでエンゼルスの経営部門へと加入した。「チームと各国メディアのあいだの橋渡し」が主な任務だった彼女は、取材者とのやり取りで印象に残っている言葉について、このように語っていたことがある。
「取材班の中に、日本ハムで以前コーチをやっていた人がいて、こう言っていたわ。翔平は国民の息子みたいなものなんだって。日本人の誰もが彼を応援していて、成功してほしいと願っているの」
大谷を「Welcome Back」と出迎えた
エンゼルスにとって大事なスターだったからこそ――大谷の凱旋試合となった2024年9月3日の一戦でも、ファンが総立ちで迎え、そして球場の電光掲示板には「Welcome Back」の文字とともに、大谷の功績が映し出されたのだろう。
なおエンゼルスはこの試合で延長戦に持ち込んだものの、10回にミゲル・ロハスのタイムリーで1点を失い、大谷を申告敬遠した直後にムーキー・ベッツに決定的な3ランを浴びて2−6で敗戦した。
ただしエステベスに代わってリリーフエースとなったベン・ジョイスが今季MLB最速となる105.5マイル(169.8キロ)の豪速ストレートを投げ込むなど、新たな力の胎動も感じられる。4日の試合が今季最後の「vs大谷」となるが、どのような戦いを見せてくれるだろうか。