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山本祐大「打てて、守れて、勝てる。最強のキャッチャーと言われたい」
posted2024/09/03 09:01
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
SANKEI SHIMBUN
絶滅危惧種とも言われていた打てるキャッチャーが、オールスターゲームに揃った。ファン投票、選手間投票で選ばれたのは、ファイターズの田宮裕涼、ベイスターズの山本祐大である。
「打てないとか守れないとか、そういう何かがついてくることがイヤなんです。僕、完璧主義者なんですよ(笑)。試合に出るからには打てて、守れて、勝てる。全部が揃った、最強のキャッチャーだって言われたいんです」
中学時代からキャッチャーだった山本は京都翔英高の3年夏、甲子園出場を果たす。しかし正捕手は強打の石原彪で、山本はセンターを守っていた。高校卒業の際、石原はドラフト8位でイーグルスへ入団。山本もNPB入りを目指して進路を模索した結果、卒業後の5月になって独立リーグの滋賀ユナイテッドBCへ入団する。そのわずか半年後、山本はキャッチャーとしてベイスターズからドラフト9位で指名を受けた。支配下選手では最後となる82番目の指名だった。