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「15勝して30本打ったらMVPクラスですよ」大谷翔平がエンゼルス時代に語っていたMVPのイメージ「不可能なことに挑戦している気持ちはないですね」
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byNanae Suzuki
posted2024/09/05 17:00
メジャー初のMVPを獲得したエンズルス時代、2021年の大谷翔平。シーズン前にMVPのイメージを明かしていた
「ブルーノってわかります?」
ーーブルーノ?
「何でも作れる感じのホットプレートなんですけど、それでいろいろと作っていました。魚介類が冷蔵庫にあれこれ入っていたので、パエリアとか......」
ーーそれはすごい。
「けっこう簡単に作れるんです」
ーー日本の甘いものは堪能しましたか。
「グルテンフリーのお菓子はちょこちょこ食べました。やっぱり日本の食べものは美味しいですよね。日本では週6日は練習に行って、週1回は撮影があって、あとは家でごはんを食べて、テレビ見てました。年末年始もテレビばっかりですよ。Netflix とか『格付けチェック』とか......」
ーー格付けは一緒にやってみたりして?
「僕ですか? 5流です、たぶん(笑)」
ーー味は関係ないと仰る大谷さんの食生活では仕方ありませんね(笑)。このオフ、マウンドでは投げ始めたんですか。
「投げましたよ。傾斜を使って投げるのは強度を上げるためではなくて、技術的に傾斜をうまく使える感覚を出していくためです。そういうドリルは今までも続けてきましたし、特別な感じがするのはバッターを相手に投げるときになるのかな。今のところは86~87マイルまで来ていますから、キャンプの初日にはブルペンでコンスタントに94マイル、マックスなら100マイルが出るようにしたいと思っています」
ーー初日に、100マイルを?
「そうなるのがベストですね」
バッティングについて、取り組んだこと
ーーバッティングについては、昨年、できないことがいくつもあったという中で、右ピッチャーのスライダーが見えにくかった課題を挙げていました。ここをクリアするために取り組んだことはありますか。