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「高架下のような騒音」卓球・パリ五輪の“大きすぎる声援”はなぜ問題なのか? 現地で感じた「打球音が聞こえない」という重大な影響
text by
高樹ミナMina Takagi
photograph byJIJI PRESS
posted2024/08/07 17:22
張本智和も指摘したパリ五輪・卓球会場の騒音問題。現地からのリポートをお届けする
フランスのような応援はヨーロッパ諸国に多いスタイルだ。
欧州最高峰のプロリーグであるドイツ・卓球ブンデスリーガでも、鳴り物や歌の大合唱による爆援でサポーターが盛り上がる。
しかも、小規模な会場がほとんどでコートと客席が近いため、日本から参戦している選手の多くは慣れるのに時間がかかると口を揃える。
五輪会場は独特な雰囲気に
もう一つ加えるとすれば、五輪は世界選手権などの国際大会と違って、普段卓球を観ない観客も観戦に訪れるため、卓球の応援マナーを知らない人もいる。
これらいくつかの要因が重なり、五輪の会場は独特な雰囲気に包まれる。
時にそれは選手のペースを乱すこともあるが、4年に一度のスポーツの祭典を誰もが楽しみ、国や地域を越え、勝者にも敗者にも惜しみない声援と賞賛が贈られる光景は、やはり五輪が唯一無二のスポーツイベントであることを物語っている。